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ほわいと ★ すかい




★.....seven day


 


‥ピン ポ‥ン‥
んんっ…?
白く眩しい光りの溜まったまぶたの内側…
ぼんやり意識のある私は、まどろみの淵から呟きを零す…

ピ〜ン ポ〜ン‥♪
穏やかに弾む玄関の電子音。
「ぅぅ…ネムイょぉ‥」
顔を布団で隠して丸く縮こまる私…

ピ〜ン ポ ポ〜ン‥♪
「…コレってまさか…?」
微妙なボタンの押し方で奏でられる玄関チャイムのリズム。
訪問者の心当たりに薄目を開ける私。

丁度、目の前にあった目覚まし時計の文字盤が視界一杯に映る。
太くて短い、飾りの付いた針が指す数字は12…
「ええっ、12時ー!?」
驚いて布団を跳ね飛ばして起き上がる私。
勿論のこと、部屋中が明るい陽の光で満たされていて、
深夜でないことはあきらか…
「うわ‥昨日12時に寝たけど、ここまでの爆睡なんていつ以来だろぉ…」

ピ.....ン ポ.....ン...♪
「うっ?!」
更に妖しくなったボタンの押し方に、"誰が"来てるかを確信する私。
「うわーっ、ヨッちゃんごめんー!!」
階段下りながら勝手に断定した友人に謝る私。

ガララ…
「…おはよう、思った以上にボロボロねあんた…」
あわてて開けた玄関ドアの向こうから、あきれたお顔でつぶやくヨッちゃん。
「あっ、ははっ、久々に激しい運動したら疲れたみたいで…」
太陽もしっかり昇って鮮やかに光輝く町と対照的に、爆発アタマにパジャマ姿
の私はすごく情けない…です。

「‥で何の御用でしょうか?」
記憶にある事を気にしながら、わざとらしく尋ねる私…
「…ふぅ、人の"好意"をそこまで嫌がられるとムカつくわね…!」
ムスッと顔をしかめるヨッちゃん。
スッ…とスーパーのビニール袋に入れた何かを私へと差し出した。

「何?」
ペタペタ…サンダルでヨッちゃんの袋を受け取りに玄関を出る私。
ガササ…
「えっ、お弁当?」
袋の中には二段に重ねた白いタッパーの容れ物が入っていた。

「うちの母さんに葵さんのコト話したのよ。
そしたらコレ"見舞い"に持ってけって訳。」
面倒臭そうに説明するヨッちゃん。
「うわ〜ありがとう、母さん喜ぶよ♪」
料理下手な自分にも嬉しいプレゼントに笑顔を浮かべる私。

「…それから、今日って久々に葵さんが日曜日休みなんでしょ。
お互い元気ありそうなら買い物でも誘ってあげたら?」
「あれっ?そうだった!」
人形の夢とか色々あった一週間で、すっかり忘れてた私。

「…でもなんでヨッちゃんがそんなコト知ってるの?」
ふとわいた疑問を尋ねる私。
「昨日葵さん宛てに"応援メール"送ったのよ。
そしたら"明日から2連休で大丈夫よん( ⌒▽⌒ )b"って返事がきたの。」
平然と言ってるヨッちゃんだけど、私はヨッちゃんのお母さんの
メールアドレスも知らない…

(そういえば昨日の晩、フクちゃんも"足のケガ"のこと
母さんにメールくれたよね…)
"細かい"というか、親密すぎる母と親友達の距離に戸惑いを感じる私。
(違うっ、2人のは親切だよ!)
そんなコトに嫉妬してる自分に気付いて、私は恥ずかしさにアタマを振った。

「…何ブツブツ寝言いってんのソラ、キモイわよ。」
「うっ、ゴメン、ヒドイ!」
見かねたヨッちゃんの言葉に刺されて、変てこな返事してる私。

「おはよーヨッちゃん!ソラと出かけるのっ?」
「うわっ、母さん大丈夫?!」
また私の背後から顔を出してヨッちゃんに手を振ってるmy母さん。
「こんにちわ葵さん。」
元気な母さんに、あっさりした返事で軽く手を振り返すヨッちゃん。

「ん、何かもらったのソラ?」
「あっ、それっ‥」
私からヒョイとビニール袋を取り上げて、ガサガサ中身を物色する母さん。
「あら、ゴボウのキンピラとフキの煮物がたっぷり!」
「それうちの母さんからの"強引な"差し入れです。よかったらどうぞ。」
ボソ…と説明するヨッちゃん。

「えっ、そうなの?うれしい!」
喜びながらタッパーの蓋まで取って、いきなり味見を始める母さん。
ポリポリ…
「うんっ、美味しいっ!この苦味が好きなのよ〜♪」
パジャマ姿でにんまりフキを頬張る母さん…
「かっ、母さんっ!恥ずかしいから食べるのは台所にしてよっ!」
自分もそうなのに、寝間着姿の母親に注意してる私。

「…それじゃあ、私帰ります。」
ポツンと呟いて背中を向けるヨッちゃん。
「あっ、ありがとうヨッちゃん!」
「ヨッちゃん、昌代さんに"グッジョブ♪"って伝えといて〜!」
「〜♪」
ヨッちゃんは私たちの言葉に軽く手だけ振って、そのまま行ってしまう。
ちなみの"昌代さん"はヨッちゃんのお母さんの名前で、勿論私はそんな風に
呼んだことはなく、この先も無いと思う…

「あれっ、ヨッちゃんコレだけの為に来てくれたの…?」
遠くに小さくなった友人の姿を見ながら、ようやくそのことに気付く私。
「ソラ、明日もう一度ヨッちゃんにお礼伝えといてくれる。」
口をポリポリ言わせながら、玄関を上がって台所に向かう母さん。
「うん、そうしようと思った…!」
ドアを閉めて、どこか幸せな気分で母さんの後を追いかける私でした…




 

「母さん、風邪どう?」
トースターで焼き上げた食パンに、バターを丁寧に塗り込みながら
正面に座る母さんに私は問いかけた。
「ん‥?最近良く眠れたせいか治ったっぽいわね。」
先に焼いた食パンをかじりながら、キンピラゴボウとフキの煮物に
箸を構えてる横着な母さん…

「じゃあ、私と出かけない?」
「んっ‥!」
ちょっと意表を突かれたって表情で、口の動きが止まる母さん。
「…あんたさっき、ヨッちゃんに何か吹き込まれたでしょ?」
疑う視線を私に向けながらカップのホットミルクをすする母さん。
「違うー!確かに私って無精者だけど、たまには一緒に出かけたいのっっ!」
正直ヨッちゃんの助言が効いてるけど、昨日のフクちゃんとのバスケで
誰かと"一緒に楽しむ"ってキモチを思い出したのだ…

「…なんかうさん臭いわね、欲しい服とかあるんじゃないの?」
日頃のマイペースっぷりが印象濃いせいか、信用しませんmy母さん。
「うん!それ"いい案"だねっ。食べたら梅田行こうよ!」
「なんだかぁ…」
あきれながら食パンの欠片を口にほうり込んで、残りのホットミルクを
飲み干す母さん。

「天気もいいからきっと楽しめるよ♪」
なんだかキモチが先行して、嬉しそうに牛乳を"ゴクゴク"いく私。
「だからっ、朝から牛乳の"大人飲みするな"って言ってるでしょっソラ!」
母さんのコーヒーカップの3倍はあるガラスコップのソレを、
一息に飲んじゃった私。
「えっ、あっ、コレは娘の胸の発育基金ってことで…♪」
両脇を締め、ちょっぴり出来た"胸の谷間"を見せながら悪戯に言う私。
「そう、じゃあ膨らまなかったら今までの"飲み代"全部もらうわよ♪」
引きつった笑顔で、箸のお尻を私の胸に向けて突き出す母さん…

ツン‥
「あんっ!」
箸がおっぱいの先っぽに命中して、変な声出しちゃう私。
「…まぁーちょっとは成長したかしらねぇ〜」
ツンツン…と箸で私のおっぱいを突付いて調べる母さん…
「あぅぅ…ピリピリするぅ…!」
箸の刺激にほっぺを赤く染めてプルプル震える私。

「…って抵抗しなさいっ!」
ヌギュゥ!
「痛ーっ!!」
いきなり強く突かれて本気で叫んじゃう私。

「かっ、母さんっ、今のマジ痛いよぉ!!」
涙目で真剣に怒る私。
「ごめんっ!だけどあんたそんなにおっぱい敏感なの?」
やや心配気味に聞かれて、内心ドキッとする私。
「えっ、だって成長期だからじゃない…かなぁ?」
モジモジと恥ずかしそうに誤魔かしてみる私。

本当は"人形の夢"のせいだって言い訳したいけど、
自分のHな想像力を自己主張するのと同じだと気付いて口にするのを止めた…
(…それに昨晩は夢見た記憶がない…よね?)
どんどん現実味が無くなっていく"人形"の悪夢…
それはそれでいいんだけれど…

「わかった、ソラの新しいブラを見に行きましょっ!」
「ええっ?!」
勢いよく立ちあがった母さんの声に、"ヒトリ思考"が中断する私。
「いっ、いいよお!今のでもキツくないもんっ…!」
それ自体、以前母さんに買ってもらったもので、本気で不満がなかった。
「いいの!"感じる"のは発育中の証よっ。ちっちゃいの付けてたら
膨らむの邪魔しちゃうでしょ!」
「はっ、はい?」
至極真面目に熱弁する母さんに、あっ気に取られちゃう私…

「…でっ、でも買ってくれるなら可愛いの欲しーかなっ?」
おっぱいのコト意識したら、一緒にブラのオシャレも気になってきてた…
「よしっ、じゃあソラのエロ下着GETに出かけましょう!」
「おっ、おう!…ってエロぉ??」
赤面して固まる私を残して、テンション高く台所から飛び出していく
my母さんでありました。



プシュ ゥゥ…
空気の抜ける軽い音、
目の前のドアが左右に開き、2人の足がそろって目的地の駅へと降り立つ。
「うわぁぁ…♪」
見上げるほど高い天井と、見渡すほど広いたくさんのホームが並ぶ終着駅。
ココまでは30分程度だけど、来るのは久しぶりだった…

パン!
「きゃんっ!?」
いきなり私のお尻を平手打ちする母さん。
「梅田駅ごときで感慨にふけってんじゃないの!行くわよ田舎娘!」
「ええっ、田舎娘って悪口だよねぇ?!」
意味を考えてる私をほっといて、一人で先に行く母さん。

「わっ、まっ、待ってよっ…!」
ホームに溢れる電車から降りた人達を、得意のステップ?でヒョイヒョイかわして
母さんに追いつく私。

ザワザワザワ…
あまりにたくさんの人の声で、ノイズにしか聞こえない音の塊。
「ふぅ…コレ聞くと疲れるのよね〜」
先にある改札機へと流れる人の波に、ため息を付く母さん。

やっとこ改札を抜けて、本屋さんとCD屋さんが並ぶ前で足を止める私たち。
「どこが"イイ"の母さん?」
今更ながら下調べしてなかった後悔を隠しつつ尋ねる私。
「そうねぇ…歩いて疲れんのもヤダから、"HEP FIVE"が丁度いいんじゃないかしら♪」
「…じゃあソコでっ♪」
わかりもしないまま、笑顔で返事する私。

再び歩き出した私たちは、すぐそこにある3Fから1Fまで一気に降りれちゃう
エスカレーターに足を乗せる。
「ソラってホントに梅田とか出ないの?ヨッちゃんとかに誘われない?」
小さな子供みたいに視線を泳がせてる私に、あきれた視線を向ける母さん。
「なんか電車に乗るのが面倒臭くって♪」
地元にも色々あるので、みんなもそれ程出てない…はず。

地面に降りた私たちは、続けて平らな地面を流れるムービングウォークに乗っかる。
「コレ好きっ♪」
ヒトリ興奮して、人もまばらなその上をタタタ…と小走りに駆ける私。
「うわぁーこんな速いよぉー♪」
流れる景色を眺めつつ、あっという間に反対の降り口から飛び出す私。
「…本当に"おこちゃま"みたいよソラ…」
ゆっくり追い着いた母さんが、興奮して赤い顔の私に恥ずかしいそうに言う。

「さっ、もう目の前よ!」
気を取り直すように私を誘導する母さん。
ムービングウォークから左に折れて、ほんの数十秒歩いた先に見える建物を
母さんが指さす。
「あっ、観覧車っ!?」
入り口がガラス張りの白く大きな建物、そのアタマにそびえる巨大な観覧車の姿。

「…あんたココも知らないの?ほんと遊んでる?」
ため息のように心配の言葉を吐く母さんを無視して、目の前まで
転がり落ちてきそうな"大きな車輪"を見上げて歩く私…
「…すっ、凄いね母さんっ!アレ乗ろうねっ!」
ムービングウォークの興奮それ以上に、鼻息荒く母さんを見つめる私。
「…あんた、そんなんでデート行ったら"速攻"でフラれるから気をつけなさいね…」
「うわぁ〜やっぱり梅田は凄いよねっ♪」
母さんの心配など露知らず、完全にココロ=子供の私である。

入り口にたむろするたくさんの人達をかき分けて、中に入る私たち。
それを出迎えるみたいに天井からぶら下がる大きな鯨のモニュメントに
また驚いて興奮する私。
「遊園地に来たんじゃないのっ、服見るわよ!」
いい加減恥ずかしさがピークに達した母さんが、私の腕を引っ張って奥へと進む。

建物の中も凄く広くて、たくさんのオシャレなお店が並んでいた。
「…でもちょっとオシャレすぎる…」
お店のディスプレイや店員さん、そして周りのお客さんを見て
思わずそんな言葉を零す私…
「…母さんも同感…」
フン‥と鼻でため息をつき、疲れた表情でお店を見つめる母さん。

「…私のブラまたにして、観覧車乗って帰ろう♪」
そんな横顔に爽やかな声をかける私。
「…そうねっ、まだお昼時だし空いてる内に乗っちゃうか♪」
笑顔を返す母さんと共に、観覧車のある7Fへとエスカレーターを上がっていく。

「あっ、スターバックス♪」
7Fに上がってきてすぐに目に映った憧れのカフェ。
「その奥が乗り場よ。」
「へ…うわっ!」
上がってきたエスカレーターの天井になるボヤけたガラス?の向こうを、
ゆっくり大きな塊がアタマの上へと流れていく…

「なっ、なんかこんな近くでしかも真下から観覧車見たのって初めてかも…!」
「私も無いと思うわ、さっ切符買って乗るわよ♪」
呆然としてる私の背中を押して、券売機でチケットを買う母さん。
少し並んでから、案内の人にゴンドラの回る目の前へと誘導される。

「よっ!」
軽い足取りで先に乗り込む私。
「よっしょお!」
気合の掛け声で続く母さん。
私が回転の進む側、母さんがその反対側に座った。
建物の狭い隙間を、ゴンドラはゆっくり空に向かって昇っていく…

「うわっ、高っ…!!」
障害物が視界から消えて、宙に踊り出す私たちのゴンドラ。
さすがに建物7Fの高さの+(プラス)は半端じゃない。
「いい空ね、天気が良くてホント良かったわね♪」
リラックスした表情で私とその向こうの景色を見つめる母さん。

「お疲れさま♪」
何気にそんな言葉が口からこぼれた。
「ふふ、ホント久しぶりのソラとのお出かけがこんな疲れるとは思わなかったわ〜」
悪戯に笑いながら私をからかう母さん。
「なっ、そんなことないよっ!ちょっと…反省します。」
心当たりが幾つかあって、素直にアタマを下げる私。
「私もゴメンね。たまに出かけてもコレくらいしか出来なくて…」
「えっ、そんなことない、凄く楽しいよ!」
淋しそうに笑う母さんに、真剣にキモチを伝える私。

「ありがとう♪はぁ〜ソラのエロ下着買えなかったのが残念だわ〜」
「げっ、そんなの普通のお店に売ってないって!」
勝手に想像して赤面しながらツッコミ入れる私。
「あら、ネットで調べたら色々あったわよ。」
「何調べてんのよ母さんっ!!」
大きな声でまたツッコむ私…って大阪人だね。

「ネット通販で買うのもありよね、現物触れないのは不安だけど
珍しいのとかデザインも豊富だし♪」
ガサガサ…
そう言って、バックから折りたたんだ紙を取り出して私に渡す母さん。

「うわっ、こんなの持って来てたの母さんっ!?」
多分通販雑誌から切り取ったページで、外人のセクシーなお姉さんが
下着姿で笑ってます。
「ほら、このカップ全部にレース付いてるのなんか綺麗じゃない♪」
「…うん、なんか凄いね♪」
下着も可愛いけど、それよりモデルのお姉さんのムチムチのボディが羨ましすぎる私。

「このソフトブルーの淡い色合いが良いの。
透き通った空気の感じと、レースの白い模様が混ざって神秘的でしょ♪」
「うっ、うん。みんなキレイな胸してるね!」
やや興奮気味に違う視点からの感想を述べちゃう私。

「そうそう、ソラにはこんな可愛いのもあるわよ♪」

「うわん!これ絶対メイドさん関係でしょっ!」
黒色のブラカップそれぞれに白のレースが縦に3本と、胸元の丸み描くように
楕円状に1本貼られている…
「正解♪メイド服をイメージしたらしくって、清楚でかつエッチな感じが
可愛いでしょっ♪」
「…絶対こんなのいらないっ!」
ノリで買いそうな母さんに一様念押ししておく私。

「でもソラってスマートでカッコいいタイプよりも、大人しめで可愛い系が
似合うと思うの。それで元気に走り回る意外性みせたら男の子キュンってくるわよ!」
グッと指を構える卑猥な母さんに苦笑いの私…
「意外性かぁ…皆いろんなスタイル内側に隠してるもんね。」
複雑なココロってヤツが作り出す色んな自分…
時に優しく、時に不機嫌、時に自信に満ち、時に淋しさに涙する不思議な私自身…

「ねぇ母さん、私の良い意外性って元気なトコ意外だと何かなぁ?」
なんとなく、そんな質問をしてみる私。
「ん?ソラの良い意外性は"がんばるコト"よ♪」
「へっ、そんな普通?!」
その回答自体が意外で脱力する私。

「ふふ意味が深いのよ…ソラは不器用で苦手なことたくさんあるでしょ?
それでも不器用なりにがんばる、誰かの為、自分の為、将来の為…
不器用だから結果なんかなかなかでない、だけどその経過に意義を見つけて
がんばる。
それはほとんどの人に"無意味"、"無努力"って見られるけどがんばる。
そんな無欲で実は根気強い"がんばる"に気付くこと、ソレがソラの一番の意外性ね♪」
最後に穏やかな笑顔を添える母さん。

「…よくわかんないや…でもなんか嬉しい…?」
はにかみながら母さんに笑顔を返す私。
「それでいいのよ、説明しきれちゃう自分なんてどこかでウソついてるから♪」
「はは、難しいね人間って♪」

スーっと周りが急に暗くなっていく…
「あっ、建物の中に帰ってきた。」
話に夢中の内に、空を一周する私達のお散歩は終わりを迎えようとしていた…
「ささっ、降りたらご飯食べに行きましょ。母さん腹ペコ!」
「はい、私もっ!美味しいところお願いします♪」
開けてもらった扉から地面に降り立つ私たち。

(今日ってほんと色んなものに乗るよね…)
電車、エスカレーター、ムービングウォーク、そして…
去っていくゴンドラには、もう別の子供連れの家族が乗っている。
(…多分、時間ってカタチにしたら"こんな風"なんだろな…)
「ソラどうかしたの?ジュースいらない?」
「あっ、いる♪」
いつの間にか少し先の自販機の前で、財布を構えて私を待ってる母さん。

(ソレに"乗ってる時"しか出来ないコト、感じないコトってあると思う…)
「ごめ〜ん、置いてかないで〜♪」
タタタ…と駆け寄って、しっかりと母さんを見つめる私。
今を共に生きる幸せと大切さを瞳に込めて…
「何?急にキモイわよっあんた!?」
「ええっ、ヒドイ!」
本日2度目の"キモイ"宣言にがっくりうな垂れる私…

「一人で何してんの?私先に買ったから後ソラの自分で選んで。」
ペットボトルのキャップを空けながら私に指示する母さん。
「ふぅ〜あんまり考えすぎないほうがイイよね、きっと。」
ガコンッ‥
苦笑いしながら、落ちてきたペットボトルを取り出す私。
「千円入れたの、おつりも返してもらってね。」
「は〜い。」
コイン投入口のすぐ下の"おつり"レバーを回す私。

ガチャ‥
「えっ‥?」
重たい金属音と共に、目の前の自販機が扉のように私をすり抜けて闇の口を開く…
「おや☆賑やかなトコロだねソラ♪」
ヒョロッとした細長いカラダ全身を見せ、私の正面に立つ"人形"の姿。
真っ赤な血の色をした大きな一つ目に、私の驚く姿が映って揺れる…

「うっ、何で、意味わかんないよぉ…!?」
人形の瞳から視線が離れない私…
後ろの母さんも周りにいたたくさんの人の声もなぜか聞こえない…
「さっ★行くよソラ♪」
人形の黒い腕が影みたいに私に伸びて、ギュウ…って腕を掴んで闇の中へと引っ張る…
「やだっ、もうあなたの夢は見ないっ…!!」
人形を睨んで、必死にソレを"夢"だってアタマで繰り返す私…

「面白いねソラ★ソレよりいい言葉があるよん♪」
ドロリ…
「ひっ‥?!」
耳の奥で何か這う不快感に小震いする私…
「あっ‥光が、消えて‥く…?」
部屋の電気を消す時みたいに、蛍光灯の明るさが豆電球の暗さへと色を変える…

ムニッ…
「あ‥やめっ‥て‥」
コートの上から胸を触られるけど、抵抗する力がカラダに伝わらない…
そして言葉がアタマから零れだして、豆電球の灯りも消える…

「ふふ大人しくなったね♪」
ぐったり‥ただ立ってるだけのゾンビみたいな私の表情…
人形のもう一本の腕も私に伸びて、私を両手で抱え上げて闇の内側に運び入れる…
ススッ…
片手で私のカラダを宙に水平な格好に支え、その表面を指で縦になぞる人形…
パラララ…
私の衣服全部が砂粒に姿を変え、星のように煌きながらカラダから零れ落ち、
闇の底へと消えていく…

ぷにゅぅ…
「ソラ☆コレは何だい?」
柔らかい私の胸のふくらみを、指で突っ付いて人形が問いかける…
「おっ ぱい‥‥‥おっぱい‥‥おっぱぃ‥‥‥
呪文のように繰り返す感情のない私の言葉…
「ふふふ☆いいコだねソラ…♪」
‥‥おっぱい‥‥
人形に優しくおっぱいを撫でられながら、私は瞳いっぱいに闇を満たし
"おっぱい"を呟き続けるのでした…





 

プカリ…

闇の中、一点の光のように寝そべって浮かぶ全裸の私…
‥‥おっぱい‥‥おっぱい‥‥‥おっぱい‥‥
「ふふふ☆ソラのおっぱいは可愛いねっ♪」
人形は赤ん坊をあやすみたいに、私の乳房を片方だけ両手で包んで
ゆっくり‥その全体を揉みまわしていく…

ムニュ‥ムニュ‥ムニュ…
全部で8本の指たちは、柔らかい私の膨らみに自身を食い込ませ、
それぞれ勝手に動き回ってそのカタチを歪めて遊ぶ…
「ふふ☆ソラのおっぱいは"柔らか度"も増したよん♪」
‥‥おっ‥ぱい‥‥
ただその言葉だけの為に、唇を震わせる機械みたいな私…

「口の中が渇いちゃうね☆ソレやめよっかソラ♪」
グッチュ…
「ううっ…」
耳の奥の方から気味の悪い音が漏れて、私の"おっぱい"の朗読が止まった…

「じゃあ☆ちゃんとした検査を始めようねソラ♪」
ヌブブッ‥
闇の中から歪な音があがって、私の太ももほどある太さの触手が4本近寄ってくる…
ヌ‥ブリッ‥‥
それぞれの触手の先端には大きな口が開いてて、ソレらが私の両腕と両足を
深々と飲み込んで銜(くわ)え込む…
手足を"大の字"に引っ張っられ、黒い宙(ソラ)で拘束される私のカラダ…
足を左右に開かれてるせいで、大事な部分がだらしなく口を開けてる…

「ふふふ☆ソラはおま●こも可愛いよん♪」
チュルッ‥
ふひゃ‥んっ…
割れ目の隙間を指になぞられてブルルッ…と震えるカラダ…

「小人がウルサイから今日は色々がんばってもらうよん♪」
グプッ‥
私の腕位の太さの白い触手が、人形に誘われて私のおま●こに泳ぎ寄る…
キャプッ‥
ひゃぅ‥ん‥
触手先端の口が大きく開いて、私のおま●この入り口をすっぽりと覆い隠す…

チュルルッ‥
ひっ‥あっ‥
繋がった私のナカに、触手の口からたくさんの細い触手の群れが入り込む…
ムチュッ‥グッチュ‥ヌチュル‥
あっ‥あぁ‥あふぅぅ‥
ナカの隅々を小指サイズのソレ達に掻き回されて、悶えて唾液に濡れていく私の唇…

クチュッ‥
うぅぅ‥
そんな私の唇と自身の裂けた口を重ね合わせ、溢れる私の汁を啜りあげる人形…
「う〜ん♪ソラは唾液に"星"がいっぱい詰まってて美味しいね☆」
ジュルルッ‥
うぅっ‥うくぅぅ‥
嫌がってる私の顔を大きな赤目に映しながら、"味見"を続ける人形…

クッチュ‥クッチュ‥
ふぅ‥!?
おま●こを銜えた触手が、小指触手をオシッコの穴のナカに入れてくる…
ピククッ‥!
私はお尻を可愛く震わせ、おま●こから温かい汁を放出する…
「ふふふ☆お漏らししたねソラ♪」

スリスリ‥私のお腹を撫でながら嬉しそうに人形が呟く…
「でも大丈夫☆汚いお汁は全部触手が飲んでくれるよん♪」
クッチュ‥
ひゃ‥ぅ‥!?
私の尿の勢いで放り出された小指触手が、再び汚い穴に入って中をくすぐる…
プルルッ‥
ソレにお尻が返事するみたい震え、またオシッコを噴き出す私のおま●こ…

「ふふふ…★たっぷり出して綺麗にしようね♪」
ヌブリ…
ぎゅぅ…!?
イヤらしい言葉と共にお尻の穴に突き刺される太いモノ…
おま●こを銜える触手と同じモノがお尻の割れ目に吸い付き、
口から生えた1本の太い触手が、私の汚い穴に挿入されていた…

ドビュッ…
うぎっ…?!
触手がお尻のナカに何かの汁を大量に噴出す…
ドピュッ…
うぎゅ‥おなかっ‥割れるぅ…!?
苦しさに意識が連れ戻される私…

「おやや★大丈夫なのに起きちゃったね♪」
ドピュブッ…
「うやぁぁー!!」
ポコッ…て触手の汁で膨らむ私のお腹…
ギュルル…
「えっ‥ああっ…!!?」
突然、危険な信号がお腹からお尻の間でサイレンを鳴らした…

「やっ、ダメッ、こんなの、イヤゥ…!!
大きくなるソレを、お尻に力を込めて"出さないよう"に我慢する私…
「身体に悪いよソラ♪」
ギュッ…
「うぷっ…!?」
人形にお腹を押されて、吐き気と一緒に危険がお腹を駆け下りる…

グブブッ…
「うあぁぁ…いやだぁぁ…!!」
触手に流れ込む私の恥ずかしい塊…
お尻のナカがドクドク脈うつみたいに暴れてる…
「うぁぁぁ…最悪…!」
その気持ち悪さと恥ずかしさにボロボロ涙が止まらない私…




 

「ふふふ☆お腹が綺麗になったトコロでソラに初受精してもらうね♪」
「ぅぅ…"じゅせい"…?」
強制的な排便のダメージで朦朧としてる寝起きの私…
ヌニュル‥ヌニュル‥
「うっ、うあぁぁ…?!」
そのおま●この内側で、さらに奥へと這い進む小指サイズの触手たち…

グブリッ‥
「あぅっ、痛ぃ…!?」
おなかの奥からズキッ‥と鈍い痛みがした…
「子宮に輸精管が到着☆次にソラの卵の準備だね♪」
目の前でうれしそうに何かを呟く人形…
「何…私の卵って…??」
人形の独り言は理解できないけれど、私はとても嫌な予感がした…

チャッ‥
「やっ、注射嫌っ‥!!」
緑色した大き目の注射器を、わざと私の目の前で構える人形…
「大丈夫☆針はこんなに細いんだよん♪」
人形が言う通り、幅数ミリの細くて長くて鋭い針が鈍く光る…
「嫌っ、刺すのも嫌っ、薬も嫌っ!!」
ほとんど忘れてた…針が乳首に突き刺さる感触がアタマに蘇る…

「ダ〜メ★大事なお薬だからしっかり飲んでね〜♪」
ツプッ‥
「きゃんっ…!!」
人形は一瞬の手捌きで、注射器の針を私の乳首に突き立てた…
ツププッ…
「うぁあぁ…嫌ぁぁ…!!」
乳房の肉に深く押し込まれる硬くて冷たい針の感触…
私は大きな声で悲痛を訴える…

「ふふ☆暴れるとおっぱいがケガするからね♪」
暴れたいほど痛いのに、ピクピク震えるだけの私の身体…
「じゃあお薬を入れるよ〜♪」
チュウゥゥ…
「あっ、あぅぅ…!」
針の周りにジワ‥っと広がるヌルい感覚…
「ううっ…キモチ悪いよぉ…!」
薬の注入を泣きながら我慢するしかない今の私…

「うっ‥なんか、キモチ悪いっ…!?」
突然、お腹の痛さと吐き気が同時に込み上げてきた…
「ちょっとキツイ薬なんだよん☆がんばってねソラ♪」
注射針を抜いて、私の下腹部を"撫で撫で"しながら人形が呟く…
「やっ、ホントに吐きそっ‥何したのっ…?!」
のど元に上がってくる酸っぱさと格闘しながら、カラダの異変に怯える私…

「ふふふ☆今、ソラの卵巣から元気な卵が子宮に届いたよん♪」
嬉しそうに報告しながら、私のお腹を大きな円を描いて撫でてる人形…
「えっ…卵巣…子宮ぅ…??」
恥ずかしさにほっぺの赤みは増すけれど、突飛な内容に理解できていない私…
「じゃあ触手からも新鮮な精液を注いであげるね〜♪」
ゴポポ…
「ひっ‥お腹のナカ、何コレ…?!」
乳房の数倍もキモチ悪い感触が、お腹の奥に広がっていく…

「大丈夫☆ニンゲンのオスのだから毒じゃないよん♪」
いつの間にか私のお腹を人形がアタマを乗せて枕にし、
自分が撫でてるその様子を嬉しそうに眺めている…
「ふふ…☆もうすぐソラのお腹に赤ちゃんが出来るよ〜♪」
「ええっ…!?」
そのヒントで、ようやく私は自分のとんでもない状況に気が付く…

「こっ、お腹っ、私の卵子っ…妊娠っ??」
だけどアタマがうまく回らず、言葉をむちゃくちゃに並べる私…
「ふふ☆5つ排卵されたから5人産まれるね♪」
「なっ、何それー!!?」
私は思いっきりの大声と唾をお腹の上の人形の顔に向けて飛ばした。
「ちょっと凶器だね今の声★初出産に5人は大変かいソラ?」
「5人も1人も産みませんっ!!」
噛み付きそうな顔で人形を睨みつける私。

「ソラ〜☆興奮しすぎると受精に差し障るよん♪」
ちょっと心配気に…でもお腹枕にアタマ寝転ばせたまんまで人形が私に言う。
「したくないのっ!だから外に出させてっ!」
喚きながらカラダに力を込めると、ユサユサ…とお腹が揺れた…
「あらら〜★早く出産しないとソラの母乳が飲めなくなるよん♪」
「そんな最低な目的却下ぁー!!」
懇願気味の人形の言葉を大声で一蹴する私。

「う〜ん興奮のせいか受精しないねっ★結合を促進させるお薬を入れるね〜♪」
「やだっ、変なコトやめてっ!!」
コポポ…
「ひゃっ…!?」
先に入れられた大量の精液で風船状態の子宮に、容赦なく新しい異物が
押し込まれていく…
「うぅぅ…苦しぃ‥!もぅ‥入んないっっ…!!」
暴れる私のお腹がぽっこりと膨らみ、ナカのお汁たちが踊ってタプンタプン♪
と陽気な唄を奏でる…


ピピーッ ピー ピー!
「ぅあぁぁ…何の音…?!」
お腹の苦しさと恐怖を覚ます程の大音量が周りに響き渡る…
「あらら★ほんとせっかちだね小人わ♪」
ため息の様に呟いて、ようやく私のお腹から顔を上げる人形。
クルッ‥と大きな目を私に向けて、ニヤリ‥大きな口でいやらしく笑う…
「なに……!?」
その不気味さで、口が震えて言葉がつまる私…

チャッ…
そんな恐怖に怯える私の前に、さっきの注射器をヌラリ‥構える人形…




 

「やっ、やめてっ‥おっぱいまだ痛いのっ…!!」
哀願する私を無視して、ズキズキうずく乳房をギュウッ…て掴かみ、
固定する人形…
チュブッ…
「きゃうっ…!!」
勢い良く突き刺された注射針の痛さに、短い悲鳴を刻む私…

「う〜ん★ソラのおっぱい検査はこれが最後みたいだね♪」
「えっ…どういうコト…??」
神妙で似合わない人形の口調と言葉が耳に残る…
クチュッ‥グチュッ‥
「やぁぁ‥!いやぁ…!!」
針でおっぱいの中を掻き回されて、"痛い"と"キモチ悪い"が押し寄せる
私のアタマの中…

チュゥゥゥ…
「うぁあぁ…!!」
おっぱいの奥に注入される生温かい薬の感触…
「ふふ★最後だからすごく濃いのをサービスするね〜♪」
人形は乳首を摘んで、汁漏れしないように注射針を抜き取る…
ムギュ ムギュ‥
「あっ、あっ、あぁ…!」
乳首を摘まれたまま乳房の全体を揉み解される私…まるで何かの料理みたいに…

ヌブブ…
「はぁ‥はぁ‥」
苦しくて荒い息を吐く私の前に伸びてくる新しい触手…
太さは股間の2本と同じで、先端にまーるい透明な球体が付いた赤い触手…
人形はゆっくり乳首を開放して、ソコに下降する触手を見守る…

ツワプッ‥
「うんっ…!」
乳首に当たった球体の先が割れて、私の乳房の半分を銜える様に拘束する…
ニュニュニュ…
球体の根元から内と外に何本かの細い触手が生え出す…
プチュチュッ‥
「痛っ‥!?」
外に生えた針程の細い触手が、乳房の膨らみに4〜5本突き刺さる…
ニュブッ…
「ぎっ…!?」
同じく内側の細い触手は、2本で注射器の開けた乳首の穴に入り込み、
ソレを左右に引っ張って拡張した…

ヌブリュッ…
細い触手たちの動きが止まり、球体の中に新しく小指程の触手が1本生え出す…
「ひっ‥!」
ユラリ‥落下するみたいに伸びていくその触手…
その先には触手で開かれた私の乳首が穴を開けている…
「ダメっ…!!そんなの乳首に入れたらダメっ‥!!」
有り得ない未来に怯えて、必死に身体を揺する私…

ズブッ…
「ぎゅぅぅ…!!」
乳首の裂けそうな痛みに歯と目を食いしばる私…
ヌブブブ…
「ああああ…!!?」
乳首とおんなじ太さの触手が、私のおっぱいに入っていくぅ…
ブニュッ‥グジュッ‥
「あっ‥あぁ‥うぁぁ‥?!」
奇怪な音と奇怪な感触に、目が回る様なキモチ悪さが私を包み込んでいく…

クチュッ‥ ブチュッ‥
乳房の腹に刺された触手と、乳首から突き刺さる太い触手が私の大事なソコを
シチューの様に掻き混ぜていく…

「ふふ…★もう一個のおっぱいも間に合うかな〜♪」
カプッ…
輪っかの様な道具が乳房の根元に取り付けられ、ソレを球状に絞り上げる…
プチュゥゥ…
「ぁぁぁ‥‥!」
突き出した乳首に注射針が刺され、たっぷりの薬が乳房の器に注がれていく…

ジュルッ…
「ぅぅっ…?!」
弱った悲鳴を上げる私のおっぱいの中で‥挿入された触手が吸引を始めた…
ジュルッ‥ジュッ‥ジュプッ‥
「ぁぅ‥ぅっ‥ぃぁぁ…!?」
必死に何かを吸う触手に、おっぱいの中身が吸い取られそうな
奇怪な妄想がアタマに浮かんだ…
(…わたしの母乳を吸おうとしてる…)
惨い苦しみの中で、私は"なぜか"必死な人形や触手に同情していた…

(…ちょっとくらいなら…あげてもイイ…)
有り得ない程の優しいキモチが、自分のおっぱいに流れていく…
「おやっ☆採れたよソラのミルク♪」
触手のお尻の透明な容器へと溜まっていく、私の真っ白なジュース…
私がいつも飲む、牛さんのソレのほんの何十分の一かの量…
絞りたてのソレを触手から取り外し、大きな口に注ぐ人形…

「うんっ♪すーごく美味しい☆星もいっぱい☆最高のお乳だねソラ♪」
今までにないほど幸せそうな人形の声が聞こえた…のかな?
「あは…よかったね…♪」
それがとっても無邪気に思えて、私も幸せなキモチになってた…
(そう…最後だから…いいの…♪)
私の意識はゆっくりと霞んでいく…

ピー ピー ピー
さっきの喧しい音がすごく遠くで聞こえる…
ザワザワザワ‥
いっぱいの声?がそれと重なって、一緒に遠ざかっていく…

フワッ…
私の手に、ぬくもりがソッ‥と触れた…気がした…
(ソラ‥)
私を呼ぶ優しい声…遠く…

(人形‥?母さん…?)
ぬくもりが全身を包みこみ、ゆっくり私のカラダを持ち上げていく…

高く…高く…
(…天‥国…?)

ココロの呟きと一緒に、私は宙(ソラ)の闇へと吸い込まれていく…
そこが"現実"か"夢"の続きかも知らず…
その中に、ココロもカラダも一緒に消えていくのでした…




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