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何度目かの“窓”を抜ける…
仕組みの説明はチンプン カンプンだけど、
普通じゃない世界に足を踏み入れてるのは感じる…
不思議なとうり道を抜けて光へと飛び出す…
「 止まれ!! 」
「 わぎゃっ!? 」
抜けた矢先に大きな声と大きな物体が横から飛んできた。
物体は大きなナマモノの肉玉で、牙が一杯はえて素敵すぎ…
ソレの刺さる棒を握るのが声の主…
「 なぜココに来た!即決に答えなさい! 」
少し低い女性の声。
スラリ背の高い白い髪の若い女性が、きつい目で私を睨んで言う…
私の顔の横で、肉玉がキチチ‥と軋みをあげてヨダレを垂らす…
「 うきゃー!!私はソラ!トルターさんトコから来ましたー!! 」
肉玉のキモさに半泣きで叫ぶ私。
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そんな私を見る女性の顔つきが、段々困ってっく…??
「 えっ、なっ、何か…? 」
「 足の下… 」
すぅー っと細い指が私の足元を指した…
「 わわっ! 」
いつ落としたか記憶に無い・が地面に転がり、
そのど頭(たま)を踏んづけてる私の足…
「 ああ〜!!・大丈夫〜!! 」
足をどけると、キュウ!と一声あげて、カクンと気絶する・。
「 ムゴイわねぇ… 」
小さくため息つきつつ、重そうな肉棒を軽々とひく女性。
背は私の頭一つ高く、白銀の髪で前を眉毛でそろえ、
後ろは二つに分けてお尻のあたりまで長い。
青いレオタードのようなランニングと、太ももまでの白いパンツ。
二の腕に白の腕巻きとヒザまである黒の靴下かブーツ?
細く青い瞳の女性はちょっとカッコ良い…
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「 大丈夫よ、星喰いは頑丈だって聞いてるの。 」
女性が近づきながら優しく言う。
「 初めまして、私はコーリィー。
ベイデーのホワイトで、今は窓の見張りをしています。 」
低目の声で女性が固いめのあいさつした。
「 あっ、どもっ、えっと、・のホワイトのソラです。 」
ホワイト同士の対面にかなり緊張気味の私…
「 私、はじめて自分以外のホワイトに会ったわ。
宜しくね、ソラ。 」
緊張でガチゴチする私にクスリと笑ってコーリィーが言う。
「 わわっ、私も宜しくぅー! 」
ちょっとうれしがってる私に、細い腕が伸ばされ、
オタオタしながらも握手をした。
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「 えっと…スタイルいいですよね、おいくつでしょか? 」
何かしゃべんなきゃと吐いた台詞は自分でも変だと思った…
「 ぷぅー! 」
コーリィーが突然吹きだす。
「 えっ?えっ? 」
「 ごめんなさい、ソラの緊張しすぎがおかしくって。
ほら、星喰いって表情乏しいから
ソラのガチガチの顔が新鮮だったの。 」
頬をほんのり赤く染めてコーリィーがあやまった。
「 あ、あはは〜そうだよね、私固まりすぎだよね!
・は口しか表情ないし〜 」
コーリィーのおかげで、私の緊張がかなりほぐれた…
「 でしょ!さてとっ、私の年だけど●歳です。 」
ニコッと笑うコーリィー、コチン と固まる私ぃ…
「 えっ、何?私老けてるかなぁ… 」
私の反応に不安な表情のコーリィー。
「 やっ!全然!逆だよ!若いよぉ! 」
と連発にフォローを飛ばす私…
( このスタイルが私と同い年なのぉー?! )
ココロの叫びが轟く私…
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コーリィーは、大人びた雰囲気でくびれもあって、
おっぱいも大きい(これ重要)!
かたや私は微妙ーにおっぱいふくらんだけど、
貧乳ぽくって、なんか幼児体系…
「 …で、ソラはいくつ? 」
ブツブツ言ってる私に突然コーリィーが話しかける…
「 ぎゃー!同い年なんて絶対言えな…ぃ…あっ… 」
色んな意味で固まる私とコーリィー…
カサササ…
そんなコーリィーの背後をコソコソ移動する影…
「 ――そこぉ!!! 」
いきなり吠えるコーリィー。
肉玉をブン!とぶん回す―その先には…
「 げっ!・?? 」
四つんばいでコッソリ移動中の・に迫る牙の群れ―
ガチィィィ…
牙の噛み合う嫌な音が響き渡る…
「 なっ!? 」
「 おほ〜☆ 」
糸みたいな胴体で、牙の閉じた風圧に飛ばされる・にあ然な私…
・は地面に降りると再び元に戻る。
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「 なによソレ!? 」
・あまりのテキトーな体の構造とコーリィーの怖い行動…
ヘロヘロと腰が抜けた私はペタンとお尻をつく。
「 う〜ん反応いいね☆ちょっとやばかったよん♪ 」
私無視!してのん気な・がコーリィーに話しかけた。
「 いえいえ、本気の一撃をかわされました。
ベイデーに聞いた以上に奇妙な体ですね。 」
ヒクヒク苦笑いで悔しそうなコーリィーがまた怖い…
「 あらためてようこそ・。
ベイデーに一声かけますから少し待って… 」
と言ってるコーリィーの脇を高速に抜けてく・(オイッ!)
「 やっほーベイデー♪はじめまして〜☆ 」
といきなり奥にあるドアのとってをつかむ…
「 ああー!!だめー!! 」
ものすごく真剣な表情で止めに振り向くコーリィー…
「 ? 」
突然、・の姿が視界から消えた…
ドドン!!
風圧と共に遅れて響く轟音。
コーリィーの先に巨大な赤い塊があった…
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「 ベイデー…!」
コーリィーのコトバでハッと我に返る私。
いつの間にドアが開いて、そのドアに巨大なコブシがめり込んでいた。
ヌッ、と2mほどのドア枠をくぐり抜け3mほどの巨体が現れる…
「 うわわ… 」
トルターさんの忠告してた“星喰い一・狂暴”のコトバがよみがえる…
下半身は足が伸びた・と変わらないのに、
上半身、特に腕がでっかくってわたしの胴まわり以上あるのだ…
更に顔に縦長につく大きな赤い一つ目と、すぐ下の裂けた口が
今までの星喰いの中では一番怖い形相に見えた…
「 あれ…・は…?? 」
忘れかけた消えた・を探すと、ドアにめり込む腕の上から耳がのぞく…
「 うわわ… 」
私が絶叫しかけた瞬間、空気がベイデーの方に流れるのを感じた…
「 コォーリィィィー!!! 」
ビリリ…と空気を振るわせ大声が轟く。
「 ごめんなさいベイデー! 」
直立姿勢でベイデーに向くコーリィー。
口あけたまんま、あ然と固まった私…
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「 ・がなめたマネしたら殺す気で止めろ!と言ったろうが。 」
「 ごめんなさいー! 」
ひたすらあやまる可哀想なコーリィー。
「 さて、テメーもだ・! 」
めり込むコブシをドアからひくベイデー。
ぺラリ、はがれる頭までペラペラ状の・姿…
「 うわーヒドイよー! 」
本気で怒って、ヒラヒラ落ちていく・に駆け寄る私。
受け止めようと腕を伸ばしたその時…
ドスッ…
「 グフー?! 」
突然・がふくらんで腕が地面に引っ張られた。
「 おっ☆ナイスキャッチだねソラ♪ 」
「 ぎゃおー!! 」
喜ぶ・を奇声と共に投げ捨てた…
・は軽やかに一回転してストンと着地。
「 頭つぶれてたから本気で心配したんだよー!! 」
ちょっと涙ぐんでる自分に気付く…
「 うん、今のは耳の先っぽに“中身”避難させるの遅れたら死んでね☆ 」
死にかけたとは思えぬ愉快そうなお言葉。
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テクテク歩いてベイデーと向き合う・。
ヒョロヒョロちびと、ムキムキ長身が対照的だ…
「 はじめましてベイデー☆今の歓迎楽しかったよ♪ 」
「 ああ・、はじめてだが、いきなり嫌いになりそうだぜ! 」
そしてゲラゲラと笑いだす二人…打ちとけたのソレで??
「 さて冗談はおいといて、話の前に初対面のホントの歓迎だ。
コーリィー用意して来い! 」
「 あっ、はい! 」
なぜかうれしそうに奥へと駆けてくコーリィー。
( ふーん、ベイデーさんとこはドアでいくつも部屋が繋がってるんだ… )
“窓”が普通になってた自分にはなんか懐かしい…
「 さあ中へ入りな!変態星喰い様と狂暴パートナー様をご招待するぜ! 」
テーブルが中央にある広めの部屋の中へと通される私達…
ん…?
「 …あのぉ…ベイデーさん、狂暴ってそのぉ… 」
ドキドキしながら大きな背中に話しかける…
「 ん?暴れ出したら大変だってトルターから聞いたぞ!
見かけによらないなソラ!ハハハ! 」
( わっ、笑えないっす…!!)
ちょっとトルターさんに殺意の沸いた私でした…
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長方形のテーブルは大きくて、ドアの手前に私とコーリィー、
2mほど奥に・とベイデーが向き合って座る。
コーリィーはせっせと更に奥の部屋から料理を運ぶ。
「 うわ〜♪ 」
お皿に盛られた八分カットのリマトンと深めのカップのスープ。
シンプルだけど、リマトン丸かじりの私にはすごく感動的光景〜♪
そんで・とベイデーの前には小さな銀のカップだけ。
それにポットから白い液体を注いでいくコーリィー。
ほんのり湯気が立ち上り、甘い匂いが鼻に届く…
「 えっと…どうぞ召し上がって下さい。 」
ようやく席についたコーリィーが照れながら皆に言った。
「 ささっ、ソラも食べて、こんなだけど手作りなんだ♪ 」
なるほど…コーリィーがうれしそうな理由がわかった。
「 ねっ…あの白いのってコーリィーのおっぱい? 」
コソコソと聞く私…
「 えっ、そうよ。ソラもいる? 」
「 うえっ…!? 」
素敵な笑顔にひいてしまう素直な私…
「 ひどっ!そんなリアクションないでしょお! 」
真剣に怒るコーリィーにペコリ頭を下げる…
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「 それじゃあーいただきます! 」
子供みたいに手を合わせ、スプーンらしき食器を持つ。
リマトンは置いといて、気になるスープを一口飲む…
「 んー!おいしい!! 」
「 ほんとー!! 」
笑顔で向き合う私達。
「 クリーミィーでほんのり甘くて酸味もきいてるね!
これにもリマトン入れてるんだ♪ 」
新鮮さと美味しさに感動のわたし!
「 うん、そう!少量だけどいい隠し味になるんだ♪ 」
輝くコーリィーの目に“料理好き”だ確信する私。
星喰いはミルクばっかで料理食べないもんね…
「 それでこのクリーミィーなコクは…
ああっ!これコーリィーのお乳入れたでしょー!! 」
「 うっうん、ちょびっとね。 」
「 あわわ… 」
なんかソレ、生理的にダメかも…
「 ほんとちょっとだってば!材料がないから仕方なくだよ… 」
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なんか泣きそうなコーリィーにズンと罪悪感がのしかかる…
「 ごめんなさい!美味しいのに文句言ってごめん!
料理好きなんだねコーリィー。 」
とにかく平謝りの私。
「 ありがとうソラ。だってベイデーはこんなのいらないっていうし、
ほんとに美味しいの食べてほしかったから! 」
熱意が伝わるコーリィーの言葉…
でも私は“自分の”(・以外の)他人に飲ませたくない…
「 それと、メインになってるこの味ってなにが材料なの? 」
「 えっ!それ、モルモル… 」
キョトンとする私の横でピクッと反応した・とベイデー…
「 モルモル?どんなの見てみたい。 」
ピククッと再反応する二人…に気付いてない私。
「 ええっと〜トルターさんとこでもらったがもう無いから今度ね! 」
必死になんか取り繕うコーリィー。
“知らないことはいいことだ”と思う三人の心中をよそに、
想像をふくらませてる私であった…
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食事を済ませ、私とコーリィーは、
奥の部屋の窓で繋がるコーリィーの部屋に移動した。
食堂?は・とベイデーが話し合いをするから、
席をはずしてほしいって言われたから…
残された二人は無言でコーリィーのミルクをすする…
「 よくしゃべるなお前とこのソラ… 」
苦笑いげにベイデーがつぶやいた。
「 コーリィーも元気だね♪お乳の星が刺激的でわかるよ☆ 」
「 ハハハ!ソラの乳しか飲まないお前にほめてもらうとうれしいな!
餓死すんの心配してるトルターに報せてやりてーぜ! 」
ゲラゲラと笑いあう姿が能天気な二人…
「 しかしコーリィーの為に細工された部屋だね☆ 」
ドア付き玄関に料理の台所、そして隔離した個室… 」
・の声が暗く淀む…
「 今更ソラをココに戻せは無しだぜ… 」
脅すようなベイデーの低い声…
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「 全然♪面白い趣向だよベイデー☆
それがソラの“害”になるとも思えないしね♪ 」
「 テメー…からかうのが趣味だろ! 」
ドスのきいた声でベイデーがすごむ。
「 ソラが寂しがってるのをトヤンから聞いてね♪
いい友達になれそうだねあの二人☆ 」
「 ハハハ!それにソラ自身が後悔しなけれいいがな! 」
ぐいーっとミルクを飲み干すベイデー。
「 はは〜“害”のないことはソラにどんどん体験してもらうよん☆ 」
同じく飲み干しおかわりを注ぐ・。
「 マイペースを絵に描いたようにわかり易いなおまえは! 」
「 みんな言うね♪でも意識ないよ〜☆ 」
「 その周りに無関心な部分が“マイペース”なんだぜ! 」
「 う〜ん、以外に鋭いねベイデーって☆ 」
再びゲラゲラ笑う二人の声はソラ達ののもとには届かなかった…
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