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 ◆
自覚とは、時にひどく神経をつかれさせるもの‥
ソラの眠りは長く、その思考は混乱していた‥
「 まあ、この“ヒト”という固体は飼う側の歴史が長いから、
  飼われることに混乱示して普通なんだろう。 」
 落ち着いた調子でトルターが語る。
  「 特に“雌と女”の差別の意識が強く、
   加えて性格きついんだろ、この‥‥」
  「 ソラ☆ 」
 一生懸命なトルターにがうれしそうに付け足す。
  「 ソラか、まあホワイトの名前なんかどうでもいい!
   とにかく本能的なところがパニックしてるトコロだな。」
  「 ふ〜む、もったいないな〜 」
そう言いつつ、隣に寝かせたソラの乳房を
 服ごしに優しく撫でる。

「 種の上下関係は珍しくないぞ。
   俺らより、あのチビ共のほうが偉そうなのと同じだ! 」  ヌフー と荒めの鼻息を噴くトルター。
 “チビ”とはがソラを検体に出した小人種のこと。
  「 俺にはそういう自覚がないな〜
   俺は好きにして、あいつらも好きにやってるくらいか〜 」
 く〜る くると乳房の上をま〜るくなぞる
 ぴくっ‥と小さくソラが身体を揺らす。
  「 お前は特別だな。なんてゆうか誰におかまいなしだ! 」
 “俺も含めて”と小声とため息を付け足すトルター。
  「 ん?そうだな〜 それが俺だな☆ 」
 能天気な友の言葉はトルターのため息を
 さらに重たくしたのだった‥




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 ◆
…ずいぶん長く眠った気がした…

光がとてもまぶしくて、強烈で、声もでない…

ゆら ゆらら‥

 何処だろう 世界が揺れてる‥

 さぁ‥ ささぁ‥

 耳には 心地よい小さな雑音‥

 すべて投げ出して、その中に包まれてるわたし‥

 そして 好奇心がゆっくり、まぶたを持ち上げる‥

 わたしがそこに存在するために‥





  
    ◆
「 わぁ‥?! 」
 瞳を染め抜いたのは強烈な青―
ぴちゃ ぴちゃちゃ‥
 足に当たっては鳴く水の雫‥
  「 え‥?何ここ?? 」
 
 光になれて輪郭を持った世界の絵は、青と白のパノラマ―
 無限に広がる天の青空、そこに浮かぶ巨大な雲の島たち―
 足元には水の絨毯、さざ波が表面を揺らしながら
 世界の果てで空と溶け合うようにつながっている―
  「 ‥うわぁ‥すごくキレイ‥ 」
 濁りのないその世界の絵に“楽園”や“天国”の言葉が
 自然に浮かんできた‥
 「 風も水も気持ちのいい暖かさ‥ 真夏の心地よさだ‥ 」
 それが記憶に新しい感覚だと身体の細胞がうたってる‥
ただ、記憶の消えたソラには、ココにくる少し前にすごした
 夏休みのことを思い出すことはできない‥

  
   「 ‥‥あんっ!? 」
暖かなそよ風におへそをさすられ、
 風景に見とれていた意識が自分に向く。
「 ああっ!またこんな服装してるよわたし!! 」
青と水色のはっきりいって水着‥
 肩・首・腕にもこまごま着てはいるものの、
 肌の露出度が下着とかわんないです!
  「 しかもやけにお尻がすーすーする‥‥ 」
 ぴとっ、と手を当てる→凍りつく私の図。
  「 あ、あはは‥やだ〜コレ、
   大事な部分でパンツ終わってる〜♪ 」
 前の割れたとこのみ隠れて、お尻は全開なのだ!
  「 こらぁ!!!まともな服着せろー!! 」
 恥ずかしさと情けなさでちょっぴり涙ぐむ私。
 ただ広い空に声は小さく溶けていく‥

  「 おっ、おきたかいソラ☆ 」
 突然のの声は真上からした。
  「 ‥何?なんで空に浮いてるのよ?? 」
 ぷかぷか 風船のように漂う
  「 ん?俺は水空が好きじゃないから、 
   風空にいるだけさ☆ 」
    「 あ、そう。 」
 どうでもいいこと返事されて、不機嫌さアップの私。
 はそれに反応なしでぐーぐーといびきかきだした。
  ( マイペースだよねこのヒトは‥ )
 なんか空しくなってため息が出た。
  「 ‥どうしよっかな、私は‥ 」
のように空に浮くことはできません‥
  「 ねえー。私どうしたらいいのー? 」
 最近の私って、起きたらお乳搾られたの記憶しかない‥
 はいるのにセクハラモードじゃない自由な自分に
 なぜだかとまどいがあった。


「 ‥‥無視っすか‥ 」
 完全熟睡のはうらやましいほど気持ち良さげ。
  「 う‥水遊びでもしろってこと? 」
 足のすねが半分も水につかってない浅瀬だ。
「 キレイな水、底もさらさらの砂だ‥ 」
ばしゃばしゃ‥と水面を駆けてみる‥
  「 わっ!? 」
 ずぼっ!と沈み込む私。
「 ‥‥!! 」
 突然に浅瀬が終わり、2mほどの水深が広がっていた‥
  ( わああ‥水の中でも息苦しくないよ‥ )
 気付くと水泡がでていない。
 ( 水の空って言ってたけど、変な感じ‥ )
 泳ぎは得意ですいすいと水中を進んでく私‥
 陽(?)の光が水のフィルターで薄められてはいるも、
 水中の世界をはっきと彩っている。

 ただ、魚とか生き物がいないのが寂しい。
  ( 貸切のプールってとこかな‥ )
身体を動かす爽快感が気持ちの穴をうめていった‥
  「 ふわぁぁ‥あれ?ソラ潜っちゃった? 」
ぽつんと目を覚ましたが眼下の水面を見回す。
  「 う〜ん水面に浮かんで寝る子じゃないか〜 」
 ぽりぽりと頭をかいて宙で座禅をくむ
  「 まあ〜ストレスがお乳に良くないから来たわけだし、
  思った以上に解消してくれそうだね☆ 」
 眠り続けたソラの乳房はお乳出さなくなっていたのだ‥
  「 んー待ちどうしい〜ね、ソラの母乳☆
   すこしトロ〜リして酸味を含むあの甘さ‥
  帰ってきたらさっそく絞らなきゃ☆ 」
 恍惚とソラの乳首から滲む生乳を浮かべる
  「 ん‥? 」
何かを思い出したが再びソラの姿を探す。
 見つめる青の絨毯にソラの姿はまだなかった‥




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 ◆
そこは青いフィルターのかかった世界だった‥
天より差し込む陽光がゆれて、
光のカーテンがたなびいている‥
 息つぐ必要もない水中は、まるで本物の空のようだ‥
 ( 皮膚呼吸になるのかなコレ‥? )
 あまりに非常識なこの‥海、だったっけ‥?
 広大に満ちる水溜りをそう呼んだような‥
 とにかく好奇心が高まってく‥
 ( ‥海って、確か味が‥ )
  「 ぶわっぷ…!! 」
 “味見”しようとしたら、おもっきり水が入ってきた!
 ( ぶぅううう‥!! )
息も苦しくなり、もがきながら上を目指す…
  「 ぷはー! 」

水面に顔を突き出したて水を吹き、息を吸い込んだ。
 一気に上がった気圧の急変化で耳が痛む。
  「 ぅぅ…無用心すぎたよね、今のぉぅ‥ 」
 頭を傾けて振って、耳の水をふるった。
 鼻にも水が入って、痛さでた涙と鼻水も飛んだ‥。
  「 …なんだろ、意識すると水飲んじゃうのかな… 」
 ぺろっ‥と濡れた指をなめてみる‥
 “味”はなく、ただの水っぽい‥
 がばっ‥と再び顔をつけて無心で口を開く‥
 どきどきするが、水は入ってこない‥
 ( ‥意識のレベルも曖昧だけど、不思議だな‥ )
 取り合えず納得して、水面にでた。
 目を拭いて、辺りを見回す‥ 
 広大な海と空の青の風景は、濡れた目に眩しかった‥

 
 ◆
「 …やばっ、ドコぉ?! 」
青い世界に“ぽつん‥”な自分に気付く。
「 どうしよぉ‥目印なんにもないよぉ! 」
 水と空‥あるものは、たなびいてカタチを変えていく雲だけ‥
 水中も深み増してるもののきれいな砂底が広がるだけ‥
  「 寝てるんだろなぁ‥起きるの待つべきかな‥ 」
 空を飛ぶに探してもらうほうが絶対いい!
 幸い水温は暖かく、胸から上が水面に浮かぶ浮力もある‥
 ( すごい、静かだよね‥ココ‥ )
 独りという不安が、嫌な想像をかきたてる‥
 両腕を胸に抱え込み、首をすぼめて縮まる格好の私‥
 肌をなでてく優しい風にびくっ、と震えた‥
( なっ、何恐がってんのよ私!何もいなかったでしょ‥ )

‥そう、この広大な空間に“なにもいない”ことに、
 今度は疑問がわいてきていた‥
  「 考えない‥!じっとしてを待つの‥! 」
 妄想を振り払う気持ちに指が反し、
 指がガクガクと震えてる‥
 ポン‥!
  「 えっ‥!? 」
 光が弾けて水着が消える‥
 震える指が、その上を“円”になぞってしまったのだ‥!
  「 やだぁ!うそでしょ!! 」
 肩と首、髪どめは残ったものの、ほぼ全裸‥
 戻ったはずの“シール”を探すが小波にさらわれてか
 辺りに浮かんではいない‥
 ひとすじの冷い汗が、背をつたった‥

 
 ◆
「 わっ‥!? 」
不意に海面がふくらんで、私を持ち上げる‥
「 やだっ‥!何よこの大波‥! 」
 上へとふくらむ奇怪な水は、知ってる“波”じゃない!
 2mほど持ち上がったトコロでぴたりと波は止まる‥
 ( これっ、水だけど透けてない!? )
 周りより濃い青色のソレは、私の下半身をくわえている‥
 それは、水ではなく泥にはまった重い感覚‥
 しゅるる‥
 ほとばしる水の音がして、私の両手に水の触手が絡みついた。
  「 なっ!?生き物なのこの水? 」
 すーっと水のふくらみがへこんでいく‥
そして背面にもりあがる何かを感じた‥

「 わたしは生き物でしょうか? 」
  「 はぁあ?! 」
 唐突な第一声があまりに間抜けすぎて、キレた返事の私。
 しゃべる水は、水の触手をいくつも生やして、
 私の身体にはわせてきた‥
  「 こらっ‥!やだっ、なにすんのよ‥! 」
 つるつるっ‥とした触手がムズムズかゆくて、
 身体をくねらせる‥
  「 何をしてるんでしょうか?私もわかりません? 」
  「 はぁ…?? 」
 悶えながらもあきれる私‥
 アホな声とは無関係に触手はにゅるにゅると裸をなでる‥
 柔らかい私の肌をぷにぷに押したりして、何か確かめてる?
 水の拘束は強くて逃れられない‥

 
   
  「 きゃん!? 」
触手が乳首をきつく摘まんできた!
「 痛っ‥それ痛いよぉ!! 」
 ぶるる‥と身体を振れば、乳首を引っ張られて
 乳房が伸びる‥
  「 あううっ‥! 」
 ぎゅぅ‥とさらに乳首が絞られて母乳がにじむ‥
  「 おや?これはお汁…おや?お汁とは…? 」
  「 ううぅ…痛いよぅ…! 」

無関心な水に乳首をいじられ、苦悶の表情に歪む‥
 くにゅ‥くにゅにゅ‥
 触手は乳首をさらにひねり、ソレを観察する‥
 ( うう‥こいつヤバイよぉ‥ )
 触手は女を“モノ”としてみているよう‥
 言葉は発っしても、自分の声に反応してはくれない‥
 ぷにぃぃぃ‥
  「 あうっ‥?! 」
 更に触手は反対の乳房の乳輪を押し広げた‥
  「 やめぇ‥!!おっぱいで遊ばないで!! 」
 声には応えず触手は左右の乳房をもてあそぶ‥
  「 ふむむ‥?この袋、お汁を出さなくて大変?」
 どうやら水は母乳を搾ろうとしているようだが、
 痛められるばかりでは母乳は作られない‥
 そんなソラの事情も知らず、触手の乳房愛撫は続けられた‥
  「 うぅ‥やだぁ‥!! 」
 苦悶の叫びは、青い世界にぽつんと、つぶやきだけを残した‥




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 ◆
青く広大な空の下…
さざなみが模様を描く青い水面…
「 うう‥!はなしてよぉ! 」
 赤い小さな点が存在を伝える…
 赤い髪のソラを捕らえた水の怪物は、
 ソラの“乳房いじり”に夢中だった。
  「 ぷにゃぷにゃとするが、お汁がでない。
   でもここは一番柔らかい? 」
 言ってることは相変わらずだ…
  「 あなたが痛くするからでしょ!バカぁ!! 」
 気持ちを奮い起こしたら、怒りが沸いて
 大声で怒鳴っていた。
「 ひぃ…!ごめんなさい! 」
  「 ええっ…?? 」

初めてのまともな反応と、あっけない引き下がりに
 拍子抜けする私…
  「 見つけて、うれしくて、頭一杯?
   だから痛くするつもりなかった、ごめんなさい… 」
 なんだかしょんぼりした子供のよう。
  「 でもご主人にほめてほしくてがんばった。」
  「 ‥へ?ご主人って? 」
 その言葉が嫌なひびき‥
  「 ひょっとしてのなんかなのあなた? 」
 希望を求めた質問だった。
  「 ??それは何?おまえのご主人? 」
 一言で台無しだよ‥
 ( でもこいつアホそうだからホントはの‥ )
 やはりこの期待だけは捨てれない。
 そんな私のお尻を無神経な水がつっつく‥

 
 ◆
「 わっ!今度はお尻で遊ぶ気!? 」
さっきの調子で強気で怒鳴る!
「 しません、しません‥何をしない? 」
 と、言いながらも水は大きく変形していく‥
  「 わわっ‥! 」
 下半身が持ち上がって、スネから上が外気に触れる‥
 同時に強く左右にひっぱられてアソコが突き出す格好になる‥
  「 ちょ‥やめてよ!嫌だよこの格好! 」
 外気にさらされた私の性器を、そよ風達がさすってゆく‥
  「 うぅう‥こそば痒いぃ‥! 」
 鳥肌立てて、ぶるるっと震える私。
 その両手も水がつかんで左右にひっぱる。
その格好、まさに大の字状態‥

( これっ、絶対にやばいよ!! )
 まさか水面で水に磔(はりつけ)にされるとは‥
 ごぽぽ‥
 股の下が盛り上がってきて、お尻に触れて台になる‥
  「 ひゃっ!なにがしたいのよあなた! 」
  「 痛くないようにまずするかな? ここ 」
 つん‥と水の台がアソコをつついた‥
  「 やっ!こっ、ここに何するのぉ?! 」
 わかるような気がした‥
 でもそれはいつものように記憶が霞んでいる‥
 ( 何?ココって、何をされるトコロだっけ‥?! )
 あいまいな想いの中でも恐怖感が一番大きくなってく‥
 ( 女の子の大事なトコだよね、おっぱいよりも‥ )
 何かが脳裏をよぎった‥すごく嫌な何かが‥

 
 ◆
「 ココが一番効くと聞いてる。あれれ?何に聞く? 」
再び水の一方的な言葉‥
こぽぽぽ‥
 お尻の台が泡だって、細い麺のような触手がアソコに入った!
  「 うわーっ!何?体の中に入るのぉ!? 」
 ソラが驚くのも無理は無い。
 まず引っ込み思案なソラは、性交は未経験。
 にさらわれてからの実験・検査は記憶に無いに等しい。
 本人的には初心な処女のソラは、
 性器が性器であることの理解が浅い。
 ゆえに入り口の陰唇を割って入った触手に、
 まるで内臓にでも潜り込んでる錯覚を抱いているのだ‥
そんな偽りの処女の口を、触手はそっとなでた‥

「 …はぅ!やめてっ! 」
 今度こそ完全に固定されたソラの身体に、
 中に入り込んだ異物を出す術はない‥
 無抵抗な少女の性器の中に、更に細い触手が入ってゆく‥
  「 うわぁぁ‥!やめてっ!やめてよぉぉ‥ 」
 ぶるぶる震えながら、自分の中を感じるソラ‥
 くわえ込んだ触手でぷっくりとふくらんだ下の口から、
 よだれのような汁がこぼれる…
  「 うっ…! 」
 ぷしゅー‥刺激に耐え切れず、黄色いしぶきが
 割れ目から噴き出した。
  「 あぁ‥っ、やだぁ‥ 」
 排尿で淫らな自分を強く意識して真っ赤になるソラ‥
 そんな敏感な尿道に、何本かの触手が入り込む‥

 
   「 うわっ!?汚いっ‥!やだっ!! 」
 くちゅ‥くちゅ‥くちゅちゅ‥
 残尿を押し出して触手が管の中を進む‥
  「 うう…!!やぶけるぅぅ…!! 」
 涙目で、圧迫される下腹部の不快感に耐える少女‥
 体の痛みではない、ココロへの痛み…
 無神経な女性部位への干渉が、
 今まで少女の身体に刻まれた悪夢を蘇らせる‥
  「 ‥何‥わたし‥また‥?! 」
 イメージは無い、感覚のみの記憶‥
 でも身体は抵抗をあきらめ始めてる‥
 “あがいても無駄”なのだと‥
  「 ちっ、違う!こんなのありじゃない! 」
 ぐっ!と歯を噛み締め、想いを断ち切る‥
 じゅるる‥‥
  「 え…!?! 」
 前ぶれもなく、それは中へと注がれた‥

  「 いやっ!?な‥ぁ‥…… 」
少女の空っぽの膀胱に溜まってくソレ…
冷たい刺激は束の間で、後は何もわからなくなった…
 糸が切れ、くたりとした少女の裸体は
 水の拘束でしっかり支えられている‥
  「 これで痛くない、あれ?何か変? 」
 虚ろな瞳に水面を映すソラ‥
 肩を水がさすって、わずかな衣装が光に消える‥
 少女は言葉でなく、水飛沫を下の口からこぼした‥
 水は、少女の張りのあるお尻に興味を移し、
 無言の少女の身体で遊びを再開した‥




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 ◆
真っ青な空にノイズみたいなフィルターがかかってた…
風、そして水に弄(いじ)られてるわたしの身体…
感触はぼやけてるけど、哀れな自分に涙が止まらない…
 ただ…中に入れられた何かのせいで、
 頭の力がだんだん抜けていった…
 「 む、こんなトコおったんかペテンカぁ! 」
 誰かの小さな声を、かろうじて拾った…
 ぼやけた青のスポンジみたいな世界に何かが揺らぐ…
 「 ぁ ぅ… 」
  「 なんやソレ!ココで捕まえたんか?? 」
 ソラの吐息に声が返る。
 「 ご主人、おもむろに、ほめろ! 」
「 …アホさに加え、性格悪なってないかおまえ? 」
 主人、と呼ばれたのはによく似た暗色肌の人の姿。
 背丈はより小柄で、背をかがめる格好が老人っぽい。

赤紫色の肌を水の怪物の上にあげて、ソラに歩み寄る。
 「 ちょい狭いわ、ペテンカ平らに広がれ! 」
 人型に指示され水が水面と平行に平らに広がる。
 「 ぅ… 」
 手のみ拘束がはずれ、怪物の地面に仰向けに寝そべるソラの裸体。
  「 ぁ…!」
 無防備な乳先を人型がつまんだ。
 赤い肉の先端に滲む白い滴(しずく)…
  「 やっぱりホワイトやん!なんでこんなトコにおんねん?! 」
 「 わかりません。しかしやはり、ほめろ! 」
  「 しばらく黙れ! 」
 トスっ…と地面化した水に指を刺す人型。
 すると床の水が青から赤茶けた色に変色してゆき、
 タプタプした床面もぶにぶに程度硬さを増した。
 「 さてと… 」
 人型はソラを背中から抱えこんで、横にしゃがみこんで座った。
 

 
 ◆
「 おーい、言葉わかるかぁ? 」
ぺちぺちホホを叩く人型、しかしソラの目は虚ろに揺れるだけ…
「 あかん、ペテンカのきっつい“星”入ってもうとる。」
 ため息と入れ替わりに、グイっ‥と自分の口に手をつっこむ人型。
  「 ぅゲロぉ! 」
 と対照的に小さな口から、意外に大きな何かを吐き出した。
 一つ‥は、赤い蛸のような触手の生えた生き物。
  大きい、ソラの頭くらいあるソレをソラの首筋に乗せる。
 しゅるる…触手がするするとソラの肩や首に絡まり、身を固定する。
  「 ん…!
 蛸もどきはソラの首筋に細い針を突き刺した…
 「 ちょい我慢しいや、毒性の星を中和したる。」
鋭い痛みに声を漏らした後、涙目を閉じ、まぶたを食いしばるソラ…
 「 いい子や、ほんで次… 」
 もう一つ‥はベルトと管のついた青い瓶容器。
 抱いたソラを床に下ろし、後ろ手で支える格好で座らせる。
 床をグニぃ‥と引っ張るとガムみたいに伸び、
 ぷるぷる震えるソラの手の平にかぶせてそれぞれ固定した。

「 こんなとこで乳採りか…なんて、余裕こいてる間ないで! 」
 ベルトをソラの腰にまわし、容器をわき腹に固定する。
 瓶の管をくの字に曲げると良い位置にソラの乳首‥。
 人型は指で乳輪をつかんで、乳頭を管の口に挿し込む。
  「 ペテンカの星は量もすごいから、絞り出さんとな― 」
 すーっともう片方の手がソラのアソコに伸び、
 くちゅり‥と指一本が肉ヒダをもぐった‥。
  「 あっ‥! 」
 声と共に、閉じて中に溜まった熱い吐息と唾液が宙に散った。
 「 ぅ ん‥?! 」
 湿り気を逃す小さな唇に違う唇が合わさる‥
 くちゅ、くちゅ〜る‥
 人型の舌がソラの柔らかい内側をはいずる‥
 ソラのソレと違わぬちょっとザラついた生肉‥
 少女と異形の異なるも粘り気のある唾液が混ざりあい、
 出来上がった神秘のカクテルがソラの胃へと注がれた‥

 
 ◆
ん‥んんっ‥‥
弱弱しく身をよじるソラ。
くちゅ、くちゅちゅ‥ぐりゅぅぅ‥
 上の口と下の口の肉が、それぞれの愛液の絡み事を音色で重ねる‥
 熱くなってゆく少女を確かめながら、人型はゆっくり乳首をしごく‥
 にゅぴゅ っ!
 勢いよくお乳が吹き、管を伝って容器に流れた。
 人型はゆっくりと、そして優しく乳首を揉み、
 少しづつ、丁寧に人乳を搾った‥
 片や、同種との性行為まんまの肉体の愛撫に、
 未熟な女性ながらに感じて振るえるソラ‥
 醜い異形の人型は、時間をかけて少女の体を愛してあげる‥
ただ―大きな一つ目に光と表情は無いが、
 異なる種との生殖前戯の交わりを楽しんで見えた‥。
 
   にゅぱぁぁ‥‥
 唇が離れ合い、それぞれの隙間からねとーり唾液が垂れる‥
 「 えらいすっきりした味の汁だすやん!
 これで乳もそこそこ搾れたらおまえもろてんけどな〜 」
 瓶に目をやると、底一ミリに白液が溜まっている‥
 「 小人にダメホワイトで廃棄されたんやろか‥
 って、こんな飲み水溜めた清潔区域に捨てへんちゅうに! 」
 いわゆる一人ぼけ、一人ツッコミだ‥
  「 うう‥ 」
 愛撫がやんで求める身体に押されて目を覚ますソラ‥
 「 うわっ、ぁあぁ!?! 」
 不気味な顔のアップに、声と唾をぶつけるソラ。
 「 なんや、汚いなー、いきなり元気なったやんか! 」
 「 だっ誰‥?の知り合い? 」
 驚いたものの、よく見るととそっくりで確かめるソラ。
 「 ??!あ〜知り合いやけど、嫌いな知り合い筆頭や! 」
 人型はまず質問に答え、の名前に何度かうなずいた‥
 「 のホワイトかー、やっぱな〜。
  ココ小人らの大事な隔離空間でな、普通生きもんおらんのや。」
 なんか普通にしゃべられて、普通に聞いててふと気づくソラ‥
 

 
  「 …?!やだっ!お漏らししてる私!! 」
 異形の解説シカトして、ヨダレや膣液の垂れ流しに恥ずかしむソラ。
 「 げっ、そのビンのって私のお乳なの?もうやだー!! 」
 冷静な異形さんと、マイペースなソラ。
 とりあえずその無理解っぷりに飼い主をだぶらせる異形…
 「 ほんまにふさわしいわおまえ。
   ペテンカ並にアホなんかも…。」
 「 なんですって!! 」
 ………と見詰め(にらみ)合って黙り込む二人。
  「 とにかくの部屋まで送ったるわ。
   万が一にもあいつがおまえ探しててもすぐ飽きるやろし。」
 「 うっ… 」
 なぜかその言葉がソラには痛く聞こえた…
 「 なんやホワイトのくせにのこと信じとるんか?
   はっきりいって使い捨ての搾乳道具やでお前って。」
 「 うぅ…… 」
 唇をかみしめ、再び涙が枯れたほほを伝う…
 その目は怒りを抱き、涙はくやしさが溶けていた…
 「 すまん、道具は言い過ぎや。小人らの台詞やった… 」
 ソラの手足の粘る床を剥がしながら異形は続けた‥
  「 俺ら“星喰い”いうて、色んな生き物から星もろて生きてんねん。」
ぱちくり、と不思議な目で異形と目をあわすソラ。
「 星‥は生き物を動かす信号みたいなもんや。
   ソレが体液に溶けたんを採取して食べる。
   そして生きてる生きもんやねん。 」
 「 体液‥?それでお乳を搾るの? 」
  少し冷静になった少女を刺激せぬようゆっくり説明を続ける。
 「 別にあんたら人種族しか捕まえてんのとちゃうで。
  ただ、星は感情表現の複雑な生き物ほど多く採れて、
   なおかつ、“メスが感じた”ときの星が一番美味なんや。
  で、ソレが一番よう含んでるのが人の乳の汁なだけや。 」
 「 へぇ‥‥ 」
 わからないことばかりのソラ。
 その経験や知識は消されてゆくばかりで、
 初めて自分の現実を一つ理解したと思った‥
 「 ちなみにこの搾り乳は、星の過剰摂取で脳とか傷めんように、
   星の排出の為に搾ったんや。
   食事目的ちゃうから、飲むなら返すぞ? 」
    「 うっ‥自分のお乳なんか飲みたくないよ‥ 」
 真剣に引いてるソラをおもしろがる異形。

 
 「 最近がお前ら人種族を見つけてな、
   新しい検体探してた小人種族に売りつけたや。
   で、調べたらその乳袋から良質の星が採れるがわかってん。 」
“乳袋”に反応して はうっ!と乳房を両腕で隠すソラ。
 「 小人らも新しい食材として“乳”を気に入ってな、調子にのった
   商品名みたいにつけたんが“ホワイト”なんや。 」
 「 女じゃなくて、お乳を作る意味でホワイトなんだ‥
   物扱いなんだよね、私‥たち。 」
 ソラのすべての記憶が消されている訳じゃない。
 コミュニケーションをとるは混乱要素のみを選んで削除していた。
 理由はわからないが、自分の居場所を作ってくれていたは、
 家族の記憶の消されたソラの新しい家族だった‥
 「 ううぅ… 」
 ポタポタ涙を垂らして泣き出すソラ‥
 繊細な心の内は、自分の存在価値の軽さと、
 違う種族に飼育されることの恐怖で破けそうにふくらんでいた‥
 「 …ほんまに理解悪いな〜 」
 「 何が‥ですか…? 」
 自己が一部欠落したソラは、かしこまっているが狂暴な目向けた…
 「 小人らと違うて、俺らは一生星食べんと生きてかれへんねん。
   つまりホワイトは俺ら星喰いのライフパートナーなんや。 」
 「 は? 」
 難しい返事に目を丸くするソラ‥
 「 …でもは私を捨てたよ?お乳全然出さないからでしょ… 」
 「 まあの性格は例外や。それに乳やなくても唾液とか他の汁でも
  結構な星が摂取できるねん。
  あと、こう見えて淋しがり屋な種族やから話相手が欲しいねん。
   星喰いは放浪の種族で今かなり仲間減ってな… 」
 「 じゃ…部屋まで帰ったらにもう一度ホワイトにしてもらえるの? 」
 切なげに目を向けるソラに、孤独を拒む自分たち種族が重なる異形‥
 「 変な期待やな〜。乳搾られんの嫌やのにそれでええんか? 」
 それはソラも理解した‥ でも孤独より、
 お乳でも求めてくれる相方との暮らしを望んだ‥
 「 うん‥嫌だけど‥人助けだと思ってお乳出すの頑張るっ! 」
 「 なんやソレ?まあ、一様応援したるわ。 」
 存在価値を取り戻す一歩を、異形は澄んだ少女の瞳に感じた。
 ふと、異形の大きな目が少女の彼方後方で空を移動する何かをとらえた‥
 「 喜び‥!多分が空からおまえ探し取る‥みたいや‥ 」
 
 
 星喰いの目は広域視野と長距離視力を持つレーダーである。
 「 うそっ!ドコ?何も見えないよ? 」
 “空から”の言葉にソラはだと確信し、同時に喜びを示した。
「 ちょい距離あるからこっちからも移動するわ、
  ペテンカ、ちょい起き!ただししゃべるな! 」
 再び床に指を刺すと色が青色に戻ってぷにぷに揺らぎだす…
 「 ‥おや?ご主人が上にいる?そしてほめろ? 」
 「 げっ!さっきからこいつの上にいてたの!? 」
 さっきを思い出して、胸と股間を押さえて縮こまるソラ。
 「 こいつは俺の相棒のペテンカ、まずいけど一様星だす生き物や。 」
 「 確かにまずそう… 」
 しかめるソラをよそに、ゆっくり動き出すペテンカ…
 「 …勝手に遠出した私が悪いんだ。
  が見えたらまず謝ろう! 」
 小声で気持ちを整理するソラを横目に見つつ、
 ペテンカに進路指示を出す異形。
 「 まあ、色々あるやろけどがんばれよ、」
 「 ふぇ? 」
 異形の小声にぴくりと反応するソラ。
 「 ん?あ‥‥あいつは自分勝手やけど、。
   以外に律儀な奴やから、振り回されんように頑張れよ。 」
 「 あ…うん! 」
 以外におせっかいな自分に照れ隠しする異形。
 表情の読みにくい星喰いの心は知らずとも、
 素直に応援メッセージを受け止めるソラ‥

   風は爽やかに吹いていた‥

 ペテンカはアホの独り言をつぶやいていた‥


 を見据える異形とソラはその距離をゆっくり縮める‥


 そして、その後方で浮遊する何かに気づくことなく‥





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画像・文章の著作権はグレム・凛坊にあります。



次の話に飛ぶ。
 
 ◆
ブツブツ つぶやく筏(イカダ)が一そう、果てない海原を進む‥
一面の青に溶け込む筏を示すのは、それに乗る肌色と藍色の二つの点。
あいかわらず全裸なソラは、胸と股間を手で覆いヒザ立ちの格好。
 片や異形は前かがみにしゃがみ、老人のように背を丸めた姿勢。
 ただただ続く波の音、誰かの独り言のハーモニーを耳に、
 彼方の空を見つめる二人…
 「 ねっ、名前教えて! 」
 突然にソラが口を開いた。
  「 ん、俺か?名前はトヤンや。」
 「 ふ〜ん、私はソラ。 」
 横を向いて返事したトヤンに対し、ソラは目線まで正面のまま‥
「 なんや聞いといて興味なさげやな〜 」
 「 ん?そんなことないよ、と違って呼びやすくて良かった! 」
 「 なんやそれ‥ 」

 トヤンの中では並に理解が困難なソラ。
 「 それにしてもトヤン目がいいよね〜、大きいからなの? 」
 と、今度はじぃーっと 真横から覗き込むソラ。
  「 ほんまマイペースやな‥、大きさ以前に構造がちゃうねん。 」
 「 黒目しかないこと? 」
 「 ちゃうちゃう、星喰いの頭の中には大きな空間があんねん。
  そこで内側に何重にもレンズ付けて視力上げれる仕組みなんよ。 」
 「 わー、わかんないけど中が空っぽなんだ〜 」
  「 あほぅ、誰が空っぽ言うてん!
   大事なもんや臓器がちゃんとはいっとるわ! 」
 「 あはは‥ごめんなさい〜 」
 かる〜いノリのソラに、力説してしまうトヤン‥
 「 それでまであとどれくらい離れてるの? 」
 「 ん?ああ、1,000,000トルや。 」
 「 うぞお!?何ソレぇ!! 」
 “メートル”に聞こえたソラは真顔で混乱する。
 

 
 ◆
「 ‥人の単位に訳すと5キロメートル前後や、
これでわかるか? 」
 「 ‥うう多分、なんかほっとした。 」
 額に冷や汗が垂れるソラ。
 「 んー でもまだ遠いよね‥
  それだけ遠くを見てもココには私たちしかいないの? 」
 そう言って周りを見回すソラ‥
 「 そや、おったら多分やば‥ 」
  「 トヤンいるぅ!!! 」
 「 なんやてぇ!?? 」
 ソラの叫びを追って振り向くトヤン。
後方100メートルほど離れて、浮遊する何かがいた。
 「 あれ何?どうなてるの? 」
 ソラが驚いたのは、子供みたいな人型ではなく、
 ソレが片手でつかまる一本の棒。
 縦に垂直で宙に浮く棒はあまりに不可思議すぎた‥

「 やばい小人や!あかん、ペテンカぁ! 」
 ドスっ、と二本指突き刺すトヤン。。
 「 あほ!ご主人、痛い!何か御用で? 」
  「 いきなりアホ言うな!加速や!全力でぶっとばせ! 」
 「 ご主人、かしこまり! 」
 ぐぐぐ‥とペテンカに小さな振動が走る‥
  「 あれが小人‥ 」
 子供のような小柄な体をネズミ色の服で覆っている。
 頭は大きく尖り、顔の両端の赤い目がこっちを睨んで見えた‥
 ゴウっ!!
 大きな音としぶきを上げていきなりペテンカが加速した!
 「 うわあああ〜!なによこのスピード、速すぎるぅ‥!! 」
 四つんばいにしがみつくソラの髪が後ろでバサっとほどける。
 しぶきが入って半開き目で、ペテンカにぐっ と指を食い込ます‥
 「 こら!背中痛い!抜いて下さい、馬鹿! 」
 「 きもいわよあんた‥、それより今まで絶対なまけてたでしょ! 」
 さらに足の指も食い込ませ、なんとか安定させるソラ。
 

  
 ◆
「 失礼なおまえ!実力とは、必要な時に見せつけるとかこいい! 」
「 あほだ‥ 」
そんなペテンカとやりとりするソラの横で、同じく身体を固定して、
 無言で前後を確認するトヤン‥
 ( はまだこっちに気付いとらん‥俺らだけ先に逃げるべきか‥? )
 悩むトヤン‥小人はペテンカの加速に離されることなくついて来る‥
 しかも、相当な風圧を受ける二人に対し、
 小人も棒も直立姿勢を保ち、スピード感を感じさせない‥
 ( 気味悪るすぎる‥決断すべきや! )
 ぐっ、と再び口に手を突っ込むトヤン。
 「 うわっ、何してんのトヤン!ペテンカ酔い? 」
 驚くソラを横目にトヤンは小さな丸いシール、
 “窓(まど)”を探した‥
 そんな二人に不意に影がかかる。
  「 えっ‥? 」
 先に気付いたソラが風に目を細めながらソレを見上げた。
 二人のほぼ真上、しかも1メートルほどの近距離に、
 光沢を放つ金属質の太い棒が浮かんでいた‥
 「 何よ‥コレ、まるで宙に止まってる‥?! 」
  ―トスン‥!
 棒はいきなりに二人の間をぬい、ペテンカに突き刺さった。
 「 ヒドイ、ご主人!これが愛のムチ? 」
 アホな悲鳴だが、太さ30センチはある棒の刺さる光景は、
 ペテンカとはいえ生々しい‥
 そんな棒の予想外の急襲でトヤンもあっけにとられた‥
 ( はっ!あかん!! )
 うげっ‥と腕を引き抜くと、指にはシールが一枚‥
 ポウン―
 同時に高音だが軽い金属音が響き渡る‥
 

 
  「 あ…?! 」
 「 うわぁああ、トヤンっ?! 」
 棒から突然生えた10センチ太さの針が、トヤンの目を貫いていた。
 「 これ…使え! 」
 震える腕と声でシールを突き出すトヤン。
 それが何かは、ソラにもわかる…
 ペテンカの減速で余裕のできた両手、
 片方の手の平にシールを置き、もう一方の指を添える。
 ススス‥ン
  「 ひっ! 」
 高さ2メートルほどの棒の上部に、幾つのも針が突き出した。
 「 何しとる‥! 」
 うめくトヤンの手を足の指でつかむソラ。
 「 おいてけないの! 」
 きゅきゅ‥とシールを円になぞった。
 「 えっ‥? 」
 赤い滴がソラの視界をスローに流れた‥
 追って手の平にするどい痛みが走る。
 「 ‥えっ? 」
 シールを乗せた手の平にソレは無く、赤い裂け目があった。
そこからドロッ‥と溢れ出す血…
 棒に生えた針の幾つかが蛇のよう宙を泳いでいた。
 その一本からしたたる血の滴はソラのもの‥
 溢れ出る赤に絶句するソラ。
 スヒュン―
 風を切り、触手化した針がソラに絡みつく。
 ボウッ―
 棒本体が異様にふくらみ上下二つのコブを作る。
 その拍子に先がペテンカから抜け、宙に浮き上がる。
 上部のコブがドーナツ状に輪を形成し、
 持ち上げたソラの背中をそこに押し付ける。
 一方下方のコブがソラのスネから下の足を飲み込み、
 虫のサナギのような袋を形成した。
 更にサナギ袋の左右より小さな袋が生え、
 ソラも手首より先をそれぞれくわえる。
    「…ん、えっ? 」
 ソラの放心よりこの間約2秒…

 
 絡みついた触手が素早くほどかれ、
 代わりに細い触手が両太もも・肩に巻かれ、ソラを直立姿勢に固定する。
太い針は輪の左右上下に四本構えられ、残り四本の触手針が宙を泳いだ。
 その高速な棒の動きに、状況が理解できないソラ。
 ただ、手の傷の痛みが消え少し冷静になる。
 「 トヤン! 」
 ソラの足元で、再び手を口に運ぶトヤン。
 しかしその動きは遅く、かなり危険な状態に見えた。
 「 …大声で、呼べ! 」
 ソラの声に、絞り出した声で返すトヤン。
 涙目にうなづくソラ。
 「 うっ‥!? 」
 その小さな口を球状の物体がふさぐ。
 細いチューブで輪とつながるそれが、ソラの最後の自由を奪った。
 ヌラリ‥磔(はりつけ)の少女の正面に二本の触手針が構える。
 ぷちゅん‥
 ( ううっ!! )
 鋭い先端がソラの突き出す乳頭を貫いた‥
 触手針は正確に先端のみを乳肉に刺していた。
 ちゅちゅぅぅ…
 針の先端から、ソラの乳房の中に液体が注入される。
 ぴくくっ…と痙攣(けいれん)する少女の裸体‥
 やがて瞳の灯が揺らぎ、幾粒かの涙をこぼして、
 人形のように固まった‥
 完全に動きを止めた少女の横にスーッと並ぶ小人‥
 そして虫の息のトヤンを見下ろす。
 「 星喰い‥清潔区域への侵入は厳罰だ。
   死体はあとで処理班を呼ぶ。」
 甲高くどこか機械的で無機質な冷たい声で、小人が言った。
 返事を聞く気もない小人は宙をすべるように移動して、
 ソラの正面に立つ。
 ぷにゅっ ぷにゅっ‥と針刺さる、柔らかな乳房を強くつまむ‥
 「 そいつは廃棄品や‥ 」
 蚊のような小さなトヤンの声‥
 振り返ることなく小人は乳房に小さな注射器を刺す。
 「 確かに乳肉の育ちも悪いし、中身の含乳量も最悪だ。」
 小人が乳を離すと残り二本の触手針がゆっくり動いた。
 
 
 二本の触手は、ソラのおへその左右にあてがわれた‥
 小人が指を宙に躍らせると、触手先端がおへその両脇をめくり、
 中の肉粒を光に当てた‥
続けてその隙間にたまったへその垢を針でこそぎ取り、
 おへそのまわりの肌を、赤く染めていった。
 丁寧におへそを弄(いじ)る触手を自動化し、
 すぐ下の肉の割れ目に高さを下げる小人。
 くちゅぷっ‥
 指で割れ目が開かれ、少し溜まっていた愛液がこぼれる。
 くっちゅ くっちゅ くっちゅ‥
 割れ目の中、ゆっくり膣口をかき回す小人‥
 口をふさいだ玉が動き、ソラの鼻に取り付く。
 玉は今度は鼻口に管を伸ばし気体を注入し始めた。
 するとソラの頬が少し紅潮し、股間から汁がこぼれ出した。
 「 ふむ‥生殖器のスープ製造力は悪くない。」
 「 見逃したれや‥ 」
 ソラを玩(もてあそ)ぶ小人にトヤンが怒りの声をもらす‥
 「 研究の都合、検体はいくらいても困りはしない。
   成長期の雌なら尚更我々に貢献してもらう。 」
 「 くそ‥ 」
 トヤンの声はそれで途絶えた‥
 小人もソラの割れ目から指を抜くと、
 へそを弄る触手をそのままに棒を上昇させた。
 
 股間を濡らすソラは表情も無くその身を預ける‥
 不意に光の玉が棒と小人を包み、その姿をかき消した‥
 トヤンとペテンカは何も言わず、ただ、海を流れた‥

 






   プカプカ‥と青い筏が浮かんでいた‥
 とん‥
 軽く足を鳴らして誰かがペテンカの背に降りた。
「 ご主人‥お目覚めでしょうか? 」
 ペテンカらしくない弱弱しい声だった‥
 「 おまえトヤンのパートナーだね。
   あ〜あ、仲良く風穴開けられちゃって〜♪ 」
 トヤンの横にしゃがみ込む黒い人影。
 「 トヤン〜まだ生きてるよね☆ 」
 ぺちぺち、とトヤンの頬をたたく。
 「 ‥最悪や、死に際に見てもうた‥ 」
 なんとか聞き取れる声でトヤンが返した。
 「 よしよし、トルターのトコで元気になってね♪ 」
 は窓のシールをトヤンに置くと円になぞった。
 ポン―
 光の玉がトヤンとペタンカ、あと水まで球体に切り取って、
 その姿をかき消した。
 浮かんでそれを見下ろす
 「 さて、星喰いに喧嘩売るなんて無知な小人はドコかな〜♪ 」
 5センチ四方の 四角いガラスキューブを手の平において、
 中を走る幾つもの細い光線を見つめる
 「 あらら、研究施設の隅っこだ。
   正規の研究員めざす出来損ないみたいだね☆ 」
 パン―と両手でキューブをつぶすとゆっくり動き出す
 「 ルートが遠いからソラが大変な目にあう前に急がないとね〜♪ 」
 あいかわなずなにあせりは感じられない‥
 ゆっくりとふわふわ飛んで、いつしか空の青に溶け込んでいった。
 青い青い世界で‥風は血なまぐささをかき消し、
 何もなかった平穏を取り繕うようにさざなみが流れ続けた‥




今の話をもう一度読む。 topに戻る。 前の話に戻る。 次のお話に進む。


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