『5day-切ない雫たち

  翌日は土曜日だった。
「んーっ、わっ!もう11時だよ!」
久々に熟睡したソラは時計を見て驚いた。
くるり と横で寝る咲を見ると、額に汗がにじんでいた。
「ん?サキって暑がりなのかな〜」
布団は脱ぎ捨てられ横に転がっている。
「コラ、サキ〜朝だぞー!」
と咲のわき腹をつっつく。
「ぐわっ!あ・?はっ!?」
勢いよく飛び起きる咲。
予想以上のリアクションに固まるソラをよそにあたりを見回す咲。
「・・・何してんのサキ?」
「ソラ!!」
「へっ?うぶっ・・!」
急に咲に抱きつかれてつぶれた声のソラ。
異様に喜ぶ咲の顔は親友のソラでも見慣れなず、
非常に“咲らしくなく”とソラは思った。
「さっサキ!変だよ、キモイよ!!」」
「たたみ掛けて言うな!」
ゴスっ!といつもの咲のコブシがソラに落ちる。
「・・・・・・」
再びじーっとソラを眺め無言になる咲。
目には涙までにじんでいた。
「うわ〜〜っ」
ぞぞぞーっと鳥肌立ててぶるぶる震えるソラ。
「なんでそこまでびびるかなーっ!!」
「そう!ソレがサキ!いたっ!」
再びゴチン!とコブシが落ちる。
コブシに残る痛みに咲は夢から覚めたことを実感する。
そして親友が何とも無い事に大きく安堵の息をついた。
差し込んだ日の光りが二人を暖かく包んでいた。



  二人は昼食をすませると街へ遊びにと出かけた。
そこにはいつもと変わりない、せわしい人の群れがあった。
咲は快晴の青空を見上げつつ、昨夜の夢を思い返す。
(なぜ、私はソラがあんなことされるのを見ていたんだろ・・・)
元気を取り戻したソラは足早に街をめぐる。
その後ろ姿にどうしても昨日の管がちらつくのだ。
(やっぱり私が変?まさか一緒にお風呂入ったから?)
咲は自分が何を考えいるかわからなくなっていった。
「ソラさあ・・夢がどうとか言ってたけど、昨日はどうだった?」
咲は唐突にソラに質問を投げかけた。
突然できょとんと目を丸くするソラ。
やや間をおいて―
「そう!昨日は夢見なかったの!」
とうれしそうに返事を返すソラ。
考えだすとその言葉すらひっかかる咲・・・。
「それよりサキ、今日は朝から変な調子だけどホント大丈夫?」
「んっ?私が?そんなことないって!」
「そぅ?サキもなんかあったら相談してよね!」
(・・・おいおい、逆転してるよ〜)
心中自分の様にあきれる咲だった。


やがて二人は別れ、ソラは我が家へと足を進めた。
昼過ぎから出かけたせいですっかりと夕暮れの空。
そこに黒の墨汁が滲むように夜の始まりが見える。
(このまま夢を見ないですむのかな・・・)
夜にたいする怯えがソラに再びわきわきあがってくる。
(それに今日の変なサキって、まさか夢・・・)
「こっこらー!!」
ぶんぶんと頭をふり想像を掻き消すソラ。
「――」
再び見上げる空は深い闇の海。
不気味な影を浮かべる雲たちがまるで生き物のよう・・・
(すべて想像なんだ!!)
ソラは闇を見据えてそう強くココロに叫んだ。



  一方、同じ闇に染められてゆく街を帰った咲は疲れていた。 
家に帰り着くと即座に自室に直行し布団につっぷした。
「ほんとにたった夢一つで私って・・・」
つぶやく咲はいかにそうゆう免疫がないかを痛感した。
「それにしてもなんでこんなに眠いんだろ・・・」
こくり・こくりと船をこぐ咲。
灯りをつけていない薄暗い部屋がぼんやりとしてくる。
「?」
ぼんやりとした視界に真っ黒なシミ・・・
「・・なんだろ、もう夢見てんのかなわたし・・・」
そうつぶやくと同時にまぶたが落ちて咲は寝入ってしまった。
しかし咲の見た黒いシミはその咲の寝姿の前で揺れている。
ソレは顔のように見える。
人でも動物でもないソレはただ確かにイヤらしい笑みを浮かべ
じっと咲を見つめていた・・・



  (―――――んっ・・)
ほどなくして咲は目を覚ました。
「・・うわっ!?」
気がつけば再び丸裸にされた自分。
「あっ、あっ?!」
まわりを包むのは昨晩と違い生っぽい肉のピンク。
咲のいる場所も何か内臓のゆなの肉の球面の上だ!
そこにうつ伏せの四つんばいのカエルのかっこうの咲。
そしてその表面に吸い付くように体が動かない。
「このかっこう―昨日のソラと似てる・・・?」
ゾワッ!と前進を悪寒が駆け抜けた。
「なっ、なによ!?またわけの分からない夢でしょ!?」
必死に力を振り絞るが首から下に力が伝わらない。
(やばい!絶対にやばいよ!!)
これが始まりであると実感する咲。
自由にならない無防備な裸体を汗がつたう・・
耳をすますがあの奇妙な音はしない・・
しかし咲の裸体がさらしものになっている現状は変わらない。
特に開脚したせいで秘口とお尻の蕾がスース―する。
ぶるるっと全身を奇妙な感覚が電気のようにかける。
(何?変な気持ちが頭でもやもやとしてる―)
とまどいの表情の咲の頬は桜色をそっと滲ませている。
そんな咲のお尻の下に二本の腕がス―っと姿をあらわした。
緑色の細長い指はゆらりゆらりと揺れていた―



  「ひいっ!!」
咲は自分のお尻の蕾に何かがねじ込まれ引きつった声をあげた。
それは蕾の口をゆっくりかき回すように蠢いた。
「ひぐぅ・・!ひっ!ふぐぅぅ・・・!!」
“痛み”とは似るも違う、強い不快感が咲を襲う。
苦しむ咲など関係もなく蕾の口での動きは続く。
「ふぅーっ、ふぅー・・・・!!」
強い刺激に涙をながし必死にその感覚に耐える咲。
その切ない雫が緑の指にぽっ・・と落ちた。
太さは男性の大人ほどの長い指だった。
「ばっ化け物・・・?!」
苦痛のなか首をひねり見たものは未知の何か―
人の形をとり、子供のように小さく全身が緑の皮膚?
顔は縦長の大きな目が二つあるだけ・・・
「ふぐぅぅぅ・・・・!!!」
力を振り絞りお尻のソレをはさみ込む咲。
『キ――?!』
奇妙な悲鳴らしきものがあがり小人が腕をふる。
「はは・・!ふぅぅぅぅぅ・・・!!!」
小人が痛がっていると直感した咲は全ての力を下半身に込めた。
『キキ―――』
「うっ!!」
暴れた小人の指がにゅるんと抜けそのまま闇に消えた。
「ははは・・女をなめ過ぎてんだよ!化け物め!」
その闇にむかって吐き捨てる咲。
蕾はずきずきとうづくものの苦痛はおおいに和らいでいた。
再び感覚が鈍り咲は夢の終わりを実感した―



  「ふぅぐっ!?」
突然の痛みが咲を起こした。
「えっ??あぐぅぅぅ・・・!!」
それは激しくお尻からはっせられた。
「あうっ、ふぅ、ふぅ・・!?」
呼吸を落ちつかせながら咲が見た光景は肉色の空間―
そう―夢の続きの中にいることに咲は知った。
「ううぅ・・はぐぅ!?」
しかしお尻への痛みは先刻とは比べ物ではない!
思考が混乱する咲だったがとても固いものだと感じる。
加え砂が入り込んだようなザラリとした触感をまとい、
お尻の中を無数の爪が引っかく感覚を咲に与えている。
ソレの主は小人だった。
表情のない彼らだが、先刻の咲の行為に怒りを示したようだ。
なぜなら、少女の身体を傷つけぬよう着けていた
手のフィルターを今ははずしているから―
小人の表皮は見た目に反し鮫肌状でざらざらとしている。
それではかない蕾の中をかきまわせば、すなわち―
ツ・ツツ―――
咲の蕾から糸の様な赤く細い血のすじが流れた。
小人は更に指をねじ回すと、幾つモノすじがソレに加わる。
「ひぐっ!ひぐぃぃ・・・!!」
まるで家畜のような悲痛な声。
痛みに目も開けれず涙だけがぼろぼろと溢れる。
「はぅ、はぅ、はぅ・・」。
激しすぎる刺激に胸は締め付けられ、咲の呼吸が衰えていく。
まるで激しい運動をするかのように高揚した咲の身体。
酸素を求めぱくぱくと空を泳ぐ唇・・・
「はっ・・・・はっ・・・」
火照った顔が急速に青く塗り替えられていく。
苦しみに満ちた目が力無く半ば開かれ、
涙はよだれとまじりぼたぼた床へと垂れた。
瞳の灯が揺らぐ段階で小人はじゅるん、とその指を抜いた―



  「はぁ・・はぁ・・・。」

弱弱しくも痛みの解放により、深く息を吸えた咲は
わずかだが険しい表情が緩んだ。
「ふぎぃ?!」
ほんの数秒―
咲の蕾は再び小人の指に穿たれる。
「ふぅう?!?」
先ほどと違い柔らかな触感、とそこから吹き上がる熱さ。
指は緩やかに蕾のふちをぐちゅり ぐちゅちゅ、となぶる。
ふぁーっと蕾の口の全体に熱が拡がる。
「ふわわ・・・」
ちゅるっ、と指を抜くとそこには緑のドロリとした液体―
小人はもう片方の手の平に溜まるそれを指ですくうと再び咲の蕾へ。
「あっ、あふぅ・・・!」
ぐちゅ、ぐちゅと液体を蕾の中に塗り込むと
いつのまにか咲の顔は赤みを帯び、表情もやわらいでいた。
蕾からは血を覆い隠すように緑の汁がじゅるじゅる流れる。
「ふぅ・・ふぅん・・あふぅ・・・」
声は小さなあえぎに変わる。
主人にお尻を開き、少女は蕾への愛撫に悦ぶ女へと豹変していた。
小人は自我の崩れた幼い女の愛らしい顔をしばらく見ていた。
再び指を動かすとそれはにゅーっと長さを伸ばした。
液体をすくう動作は同じにそれを咲の濡れる秘唇にニュン、と挿れる。
「あっ、あはぁ・・!!」
温かい息をもらす女の唇ー
そして指の潜る秘唇からは隙間をぬって透明な咲の汁がしたたる・・
小人は秘唇の柔らかな肉の中で咲の愛液と緑の液をぐちゅぐちゅ混ぜ
女の中へと続く、筋状の膜の張るくぼみへと先を入れた―
「はぁああっ、うぅぅ!?!」
ぷちっ・・・
何かのちぎれる音が咲に聞こえた
と同時にお腹に何かがはいってくるのを感じた―
「あぅうぅう・・・」
にゅぅぅ・・・・・
指は少女のしぼんだ肉壁により先を閉ざされた―
抵抗の意思の無い少女の中だが、反射的にソレを拒んだ―
健康的でスポーツ好きな咲の膣はしまりが強かった―
しかし緑の液体はそんな女の抵抗を悦びに変える―

熱を帯びてゆくお腹の中―
そして身体の力が全て消える―


指は少女の奥に触れた―



  場所を移し、ソラの家―
時間は咲が眠りについた少し後―
はしゃいで、よく汗をかいたソラは先にお風呂に入っていた。
「・・・・・・」
一心に身体を洗い進めるソラ。
ごしごしとタオルを動かすスピードも忙しく、表情も険しい。
(何も考えない!)
ソラはよぎる不安をぬぐう想いでタオルを動かした。
ぴくん と突然に身体が跳ねた。
「??」
悪寒の震えではない。
なんだかわからない身体の反応にソラはとまどう。
「あっ、あれ?」
湯をついである洗面器を頭の上にかざし一気にソレをかぶる―
ザザーっと大きな音をたて、お湯はソラを包む泡を流す。
じーっとソラは自分の身体の先を見つめる。
そこにはおっぱいと違い自らで見ることの出来ない女の部分がある。
いつの頃からかソレに触れて起こる不思議な感覚は知っている。
月のおりものもそこから出るのも知っている。
「う・・・・」
そっと視界の外にあるそれに指を沿わせ、視界の内へと戻した―
「うぁ?!」
どろーっとした透明なゼリー状のモノが指に付着していた。
しかもそれは糸をひき、出もとのアソコとつながっている。
「うわっ、うわあ!!」
洗面器に湯をそよい、指をその中でばしゃばしゃと洗った。
ぷかーり とゼリー状のソレが水面に浮んだ。
「・・・・・・???」
ただ無言でソレを見つめるソラ だが―
「ひゃう!?」
再び身体が跳ね、そしてアソコから何かが漏れる。
「うぁぁぁ・・・・」
ゼリー状のそれがソラの視界の中、どろどろと床に流れ水溜りを作る。
「いっいやぁぁぁ・・!!」
どう考えても生理のソレではない!
それはまるでソラのアソコから這い出すようにぬるぬるとあふれる。
目を見開いてソレを見るソラはガタガタと震えた。



  「うわっ!うわぁぁ!!」
洗面器ですくったお湯を何度も股間のそこへとかけた。
さらに床面にもすみずみまで何度もまわしかける。
たっぷりとまかれたお湯から立ち上る湯気が
いつしかソラを白いもやで包みこんでいた―
「うわぁぁ・・うわぁぁ・・」
ぶるぶる震えながら身体を抱え込み縮こまるソラ。
「どうしたのソラぁ?!」
浴室からの異常な声で母の心配する声がした。
「おっ、お母さんっ・・!!」
半泣きのソラは扉の向こうの母にすがる声を投げた。
『やあ♪』
ソラの先には闇がいた
闇の一声とともにソラの意識は消えた―

「ソラっ!?」
浴室の扉を開いた母は娘ではなくあふれる湯気を抱きしめる。
「そっソラっ?」
もやのはれた浴室には誰もいない。

あたりを見回す母だが狭い入り口を自分がふさいでいる以上
外に娘が出れるわけはない。
< しかし気の動転したソラの母親は
そこをはなれると家中を娘の名を叫び探しまわった。


そして娘を見つけることは出来なかった・・・・・



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